田辺聖子著『お気に入りの孤独』夫の浮気に遭遇したら、どうするか?

スポンサーリンク

昨日、書いた記事。

〔参考〕わたしも「本好きへの13の質問」に答えてみたよ。

これを書きながら、「そうだ、田辺聖子さんの『お気に入りの孤独』の感想を書こう」と。

スポンサーリンク

田辺聖子著『お気に入りの孤独』あらすじ。

IMG_20141222_お気に入りの孤独_1

田辺聖子著『お気に入りの孤独』

あらすじとしては・・・

風里は31歳のファッションデザイナー。東神戸の金持の御曹司、水野涼と結婚して三年目。

涼はなんでも母親に相談するマザコン男だが、風里はそれもまずは可愛いと思う。ある日、昔の男友達に誘われて行った写真展の会場で風里は中園真一という男に出会い好感を抱く。そんな時、夫の女の噂を耳にする。

甘やかで贅沢な暮らしの中にふと忍び寄る愛と背中合わせの孤独。

田辺聖子文学のヒロインは。

わたしの母親は田辺聖子さんと同じ大学を卒業しています。ま、母の方が田辺先生よりだいぶ若いですがー。

そのためか、母は田辺聖子さんの大ファンで実家には彼女の本が山のようにありました。子どもの頃から読書が趣味だったわたしは田辺聖子さんの本も漁るようにして読みましたことよ。

田辺聖子さんが描く世界はもっぱら大阪や京都、神戸など関西を舞台にしたもの。わたしにとっては馴染みのある関西弁を操るヒロインが鮮やかに登場する小説というのは非常に新鮮なものでした。おまけにたまーに奈良も出てくるしね笑。奈良県民としてはやっぱり嬉しいーという感じなのです。

その後、わたしは大人に。

そして、大阪の大学に進学し、大阪の会社に就職をしました。少しだけ、田辺ヒロインに近づいたような錯覚が。笑

田辺先生の描くヒロインは・・・

普通の女の子なんだけれど、仕事も恋も恋愛も生活も楽しみも趣味もどん欲に、それでいて軽やかに手にするイメージがあったりします。

そう、田辺聖子文学のヒロインは軽やかに決断する。

軽やかに離婚も結婚も恋愛も不倫(!?)も決断する。

そこに多少の迷いや葛藤があっても彼女たちは自らの心が決めたことに静かに従うことができる強さがある。そう、風里のように、豪華でゴージャスな妻、という立場を軽やかに捨てることができるのだ。

(別れる?)

私は自分の考えに、自分でショックを受けた。別れるなんて言葉が出たのは、はじめてだった。涼と別れるってことを、私は無意識に、

(じわじっと考えていた)

のである。もう涼と楽しくいちゃついて寝ることもできず、涼のためにボリュームのある、とびきりおいしいスパニッシュオムレツをつくる弾みごころも薄れてしまった、とすれば、別れるほか、ないのだ。

決して、わたしのようにドタバタジタバタうじうじとはしないのだ。

わたしはきっと北丘森夫と同じタイプなのだ。

「離婚なんかするなよ」

かって同志社のジェーム・ディーン(笑)だった北丘森夫と。逆玉の輿にのった男と。こんなおいしい境遇を捨てるの?という男と。

わたしだって思う、「いいじゃん、男の浮気ぐらい」と。お金があれば、と。

でも、風里は許す、とか許さない、と以前に自分はこのままここにいて仕事をセーブして、夫の機嫌をとって、マダームとしか言いようのない義母の相手をするのが幸福なのだろうか?と。

きっと、主婦なら皆、思っているかもしれない些細な躓きを風里を抑えきれなかった。まぁ、この旦那も相当うかつもんだよね。切れるよね。怒るよね、という面もありますがね・・・

自らの心を信じて動いた風里はステキだなぁ、と思うわけですよ、こんなわたしでも。

ちなみにわたしの好みは北丘森夫(笑)。

余談ですが、個人的には北丘森夫のような男は非常に好物です。

わたしは風里の心を捕まえた二人の男、中園真一も水野涼もそんなに好みじゃない。

二人ともなんだか妙に素直すぎて疲れちゃいそう。可愛いかもしれないけれど、わたしにはしんどいわ、みたいな。素直な男は疲れるのよー。

その点、北丘森夫のように妙に気だるい、つかみどころのない雰囲気を漂わせている男は非常に好物。常に本心を隠している男。傷つけることも傷つけられることもない男。軽く付き合って、軽く別れる、ということも許してくれる男が。ちょっと無機質っぽい感じー。

そして、別れて数年後、「やぁ」と屈託のない笑顔を浮かべそうな男が。

すねた顔をしそうな水野涼と強張った表情を浮かべそうな中園真一よりもすべてを胸に隠して、本心が分からない男に惹かれるんだなぁ・・・

田辺さんの描くヒロインの前にはこういう大人の訳知り顔の男がワンサカと登場しますがわたしはいずれも好き。上品な関西弁で柔和にこられたら、コロッと行きますよ、コロッと。笑

田辺さんの本は。

田辺さんの本はわりあい風呂場で読んでいます。

肩ひじ張らず、ひょいっと読む本。で、読み終えた後、なんだかしんみりとくるーみたいな。

なんやかんやと田辺さんの本も付き合い長いなーみたいな。

軽やかなヒロインに嫉妬しながら読んでいますーみたいな。

時代を経ても尚、ステキなヒロインに乾杯をしたくなるのですー。

〔Amazon〕田辺聖子著作一覧。

The following two tabs change content below.

ワタノユキ

奈良在住のアラフォー主婦。
マイペースに生きる主婦 & 在宅ワークの日々(since20141003)。理想と現実の狭間を永遠に彷徨い中。 詳細なプロフィールはこちらにて。 わたしらしく年齢を重ねる 大人の塗り絵ライフ もよろしく♡
にほんブログ村 主婦日記ブログ アラフォー主婦へ
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA