わたしが一番よく使うネットショッピングサイトは Amazon です。
楽天市場やヨドバシ、その他の通販サイトもよく利用しますが、ネットで買い物をすると考えた場合にまずAmazonを利用することが多いです。
そして、商品を手にできない Amazon で買い物をする場合、商品についているレビューや星の評価の数を確認し、購入の判断の目安にすることが多いです。
しかし、ここ数年、聞いたこともないメーカーの商品が意外な高評価を得ていることに疑問を抱き、調べた結果、それらはいわゆる「サクラレビュー」であることを知りました。
なんと、過去、わたしもサクラレビューの仲間入りに誘わされたことがあります(笑)
サクラレビューの仕組み
仕組みとしては…
サクラレビューは依頼された商品を Amazon で実際に購入後(Amazonで購入を表示させるため)、Amazonのサイトにてレビュー投稿をします。そして、後程、その商品の購入金額、もしくは購入金額に上乗せされた金額が依頼者から支払われます。
また、その後、サクラレビュワーは購入した商品をメルカリなどで転売していることも多く、一つの商品レビューに対して二重の形での収入を得ています。

そして、特にAmazonはこの不自然なサクラレビューが多い印象を受けます。
他のショッピングサイトにも存在しているのかもしれませんが、あまり気になりません。が、利用頻度が高い Amazon は非常に気になります。
そして、だいたいこの手のサクラレビューが存在する商品には一定の特徴があります。
サクラレビューの存在はこうやって見抜け
サクラレビューが存在する商品には画像のような特徴があります。
- メーカー名、ブランド名が謎
- やたらと長い商品名 単語をひたすら並べる楽天方式の商品命名
- 高評価
- 割引クーポンがついている可能性が高い
- やたらと長い商品説明文 or 画像が存在する、時折怪しい日本語
- レビュー評価の分布がおかしい
もっと細かく見ることもできますが、とりあえずこれだけを把握していれば大概のサクラレビューが存在している商品を避けることができるのではないか、と思います。

結果、最近は聞きなれないメーカー製品、かつ高評価だとすべてを疑う癖があったのですが、他サイトで見ると紛うことなき(?)普通の製品だったということも…
そういう意味では、最近はまっとうなレビューが付いた商品なのかサクラだらけの商品なのか見分けがつきにくくなり、困っている部分もありました。
サクラレビューを見抜く「サクラチェッカー」
そこで、サクラチェッカー 。登録不要、無料で利用できます。
使い方としては上記のバーにAmazonの該当製品URL、もしくは商品名を入力して検索をかけるだけでOKです。
サクラレビューが存在している場合
例えば、上記画像の製品のURLを入力しますと以下のように表示されました。
これはサクラレビューだよ!と
「そうだよねーこれ、サクラばっかりだよね~」と留飲を下げました…!
ちなみにこれはモバイルバッテリーです。わたしの眼からするとモバイルバッテリーでヒットする製品はすべからく疑わしく見えます。
サクラレビューが存在していない場合
一方でわたしが疑っていた無名だけれどやたらと高評価のコスメのレビュワーにサクラはいなかったようです…すみません、疑っていました。
商品はこちらです。
こちらは最近、ハマっているレチノールで検索をかけたら上位に表示されました。が、聞いたことがないメーカーでしたので、相当に疑っていました…すみません…
かように最近は本当に見分けがつかないことも多く、調べるのにひと手間かかることが多くなっていました。
「サクラチェッカー」の仕組み
ねとらぼにサクラチェッカー開発者のインタビュー記事がありました( Amazonのやらせレビューと戦う「サクラチェッカー」はなぜ生まれたか 開発者に聞く背景やサクラレビューの見分け方 )。
サクラチェッカーでは主に「価格、製品」「ショップ」「ショップレビュー」「レビュー分布」「レビュー日付」「レビュアー・本文」の6項目でサクラレビューを判定しています。
- 価格、製品:異常な値引率や商品名の表記など
- ショップ:発送地域、電話番号を掲載しているかなど
- ショップレビュー:急激なショップレビューの悪化が見られるか(オープニングで不正レビューを自作自演で行っている業者などに見られるそうです)
- レビュー分布:評価の分布が不自然に偏っていないか
- レビュー日付:レビュー投稿日が極端に偏っていないか
- レビュアー・本文:レビュー本文の怪しさ、レビュアー自身の怪しさなど
これら6項目にそれぞれ複数の詳細なパラメータがあり、各パラメータに10段階程度の判定基準があるとのこと。機械学習(AI)も活用し、個人の好みよりレビューの自然、不自然さを分析できるようにしているとユウさんは説明しています。
ちなみにサクラチェッカーは2019年7月にリリースされたそうです。
サクラチェッカーの精度は?
個人的には「精度はかなりあるのではないか」と思います。
わたしが「これは疑わしいぜ!間違いなくサクラだらけ…!真黒確定!」と思ったものはことごとくヒットしますね( ;∀;)

参考サクラチェッカー
いちいち、サクラを調べるのが面倒!
こういう怪しいサクラレビューが存在しているのは怪しい中国の出品者のことが多いです。
なので、これらの出品者を一層すれば、それなりにまっとうな日本の会社が販売している製品にたどり着くことができます。
そこで、商品検索結果の最後に「 &emi=AN1VRQENFRJN5 」を入れて、検索しましょう。
すると怪しい出品者が一掃されて、まともな出品者だけが残りますのでそこからじっくりと探して買い物をしましょう。

おまけ、わたしの買い物は大丈夫だったのか?
ここ数年はかなり慎重に買い物をしているので、上記で紹介したような90%を超えそうなものはまずありません。
しかし、「ちょっと、これはどうだろう…」と怪しみながらも割り切って購入した2品はやはり怪しかったみたい…一つはバッグ、もう一つは家電製品です。
まぁ、この2つ、安かったですね…まぁ、中華製と割り切って購入したんだけれどね…(言い訳)
過去にさかのぼるともっといろいろとヒットしそうなんですが、怪しいと思ったものは商品掲載ページそのものも消えていますしね…まぁいいけれど。
今後はサクラチェッカーを活用して、より慎重に買い物をしたいと思います。
