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『ギュスターヴ・モロー展』あべのハルカス美術館にて鑑賞、心に残った作品は『一角獣』

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ギュスターヴ・モロー展 | あべのハルカス美術館

天王寺のあべのハルカス美術館にて開催中の『ギュスターヴ・モロー展』を見ました。

日曜日に訪問した結果、会場は混んでいました。割合として女性のほうが多いですが、一人で訪問されている男性も多かったです。

また、夏休みといともあり、学生の姿も。小学生ぐらいの男の子3人がせっせとメモを取っている姿もあり、夏休みの課題に使うのかしら?と感じました。

参考ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち

『ギュスターヴ・モロー展』あべのハルカス美術館

ギュスターヴ・モロー展 | あべのハルカス美術館

《出現》 ギュスターヴ・モロー 1876年頃 ギュスターヴ・モロー美術館

男性を誘惑し、破滅に導く美しき宿命の女(ファム・ファタール)。

19世紀末のパリで、そのシンボルというにふさわしい作品が生まれました。それはギュスターヴ・モロー(1826-1898)。

ユダヤの王女サロメと洗礼者ヨハネの首の幻影が対峙する、豪奢で神秘的なイメージはかって誰も描きえなかった世界。

象徴主義の巨匠として知られるモローは、実写主義が主流であったこの時代に、人間の内面をみつめ、目に見えない世界を描き出そうとしました。

そのテーマは神話や聖書を中心としていますが、単なる歴史画に終わらず、自らの解釈や想像力を存分に生かし、鮮やかに表現されています。

今回の展覧会ではパリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する油彩、水彩、素描など100点が出展されています。

参考https://musee-moreau.fr/

開催テーマ サロメと宿命の女たち

  1. モローが愛した女たち 主に家族と恋人と
  2. ≪出現≫とサロメ サロメとヨハネ
  3. 宿命の女たち モローの心をとらえた女性
  4. ≪一角獣≫と純潔の乙女たち 処女になつくユニコーンとやら

開催期間

2019年7月13日(土)~ 9月23日(月・祝)

あべのハルカス美術館の場所

あべのハルカス美術館は近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅の駅ビルにあり、交通の立地は良いです。

尚、16階にあり、同階には空中庭園やカフェもありますので、ちょっとした食事を楽しむことも可能。

『ギュスターヴ・モロー展』あべのハルカス美術館

こちらはパリの自宅を改装した美術館。モローの作品が飾られている。

モローの作品は神話や聖書を中心としており、その背景を知ることでより楽しく眺めることができます。ここではいくつか紹介します。

サロメと聖ヨハネ

世に並ぶものない美貌を誇るサロメ。義理の父親であるヘロデ王も情欲の濁った眼で見る美しさでした。

そんなサロメに心を動かされなかった唯一の男、ヨハネをどうしてもサロメは欲しくてたまらなくなります。

ヘロデ王の前で見事に舞いを踊り、「褒美は望みの物を告げるがいい」と言われ、サロメはヨハネの首を所望しました。そして、ようやく手にしたヨハネの首にサロメは恍惚としてキスを…

尚、サロメは実在の人物ですが、その伝説は諸説あり、時代の流れとともに大きく変わってきます。ギュスターヴ・モローの描くサロメはどのサロメでしょうか?

管理人
個人的にサロメと言えば、ヨハネとキスをしているシーンしか浮かびません…!尚、だいたい油絵で首を持っている美女はサロメとユディトだよね…

パリスとへレネ、トロイ戦争

トロイの王子パリスはアフロディーテにそそのかされ、絶世の美女ヘレネを誘惑し、さらってしまいます。

怒ったのはヘレネの夫。これをきっかけにトロイ戦争が起こります。

10年後、トロイが陥落し、ヘレネは夫と共に故郷に帰ったとされています。

ヘレネもモローが好んで描いた題材らしく、モロー展で見掛けた『トロイアの城壁に立つヘレネ』はゾクリとさせられる怖さがありました。

管理人
世界三大美女の一人に称されることもあるヘレネ。日本ではクレオパトラ、楊貴妃、小野小町で知られていますが、世界では小町の代わりにヘレネを加えることのほうが多いです。

サムソンとデリラ

ペリシテ人に奴隷として扱われていたヘブライ人。

そんなヘブライ人を解放した英雄サムソンはペリシテ人のデリラの色香に惑わされ、自らの怪力の秘密をばらしてしまい、捕らえられてしまうことに。

女の色香に惑わされた、と同胞から糾弾される中、彼は神に祈りを捧げ、その場にいたペリシテ人を滅ぼします。

男を誘惑し、破滅に向かわせたデリラをモローは魅力たっぷりに描いています。

個人的に一番、心惹かれたのは『一角獣』

ギュスターヴ・モロー展 | あべのハルカス美術館

『一角獣』 1885年頃 油彩/カンヴァス 115×90cm ギュスターヴ・モロー美術館蔵

展示の最後で出てきた『一角獣』。

華やかな色使いが素敵で惚れ惚れしました。

処女にのみ従うという伝説上の動物、一角獣(ユニコーン)。それを題材にして処女の膝の上でおとなしく横たわる一角獣。そして、その周りを彩る鮮やかな色彩とモチーフ。

男を知らない、処女の肌のつるりんとした滑らかさと対比するかのような、衣装の細かい装飾が見事で見た瞬間に感嘆がもれました。

尚、モローは一角獣と処女をいくつか描いていますが、代表作は上記の作品とされています。

実際に見るととても色鮮やかで繊細な作品でうっとりとさせられました。この絵が最後のほうに飾られているのも粋だと。

とても、とても印象的な終わりで、心躍りました…!

ギュスターヴ・モローは名前しか知らなかったのですが、どこか退廃的な雰囲気が漂う残酷で無邪気な世界は魅力たっぷり。

管理人
この後、10月からは 福岡市美術館 で『ギュスターヴ・モロー展』が開催されます。

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ワタノユキ

マイペースに生きる主婦 & 在宅ワークの日々(since20141003)。理想と現実の狭間を永遠に彷徨い中。 詳細なプロフィールはこちらにて。 わたしらしく年齢を重ねる もよろしく♡

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