はじめての男と結婚、その後。

バラ

何を飲んでいたのかも忘れました。

ポカーンと彼女の顔をまじまじと眺めて「何を言っているの?」と詰問口調に。

どこの店とか何を食べたか何を飲んだかは忘れたけれど、その店の雰囲気は覚えています。間接照明だけで薄暗くて、どこかエキゾチックな佇まい。

仄かな明かりに照らされた彼女の顔はなんだか艶々していたもの。

旦那様と愛する子ども、マイホーム、仕事、すべてを手に入れた彼女。

対するわたしともう一人は独身。当時は独身。

そんなわたしたちから見ると彼女は実に順風満帆な人生を築いていた・・・ように見えていました。

その彼女がよもやの不倫。職場の男とダブル不倫。

こっちは絶句しかなく。よもや、既婚の彼女の口から今更「好き」だとか「恋」だとかを聞くとは夢にも思っていなかった。それも旦那様以外の男に対する。ただただ絶句。

対する彼女はいかに不倫相手の「カレ」がいかにステキかということを語り、なんとかしてわたしたちにこの話を受け入れてほしい、という雰囲気を。

もう何を言ったのか覚えていないが、とにかく「家庭を大切にね」とかなんとか超曖昧な相槌を。賛成はまったくできないけれど、もはや大人の彼女に何を言えるだろうか?というか、何を言ってもダメ、という状況だった。

彼女は久しぶりの恋愛に溺れていた。

ひたすら物語のヒロインになり切っていった。

あの彼女が。

「はじめての男と結婚・・・こういう顛末になるのか」と飲めないお酒を飲みながら、苦い何かをかみしめたもの。

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ちょっと憧れた、はじめての男と結婚。

33歳で結婚をしたわたしは主人がはじめての男・・・ではありません。

そもそも、はじめての男なんてもう名前も忘れちゃいました。顔とか声、雰囲気は覚えているんだけれど、名前はなーかなり怪しいですね汗

それだけに大学を卒業後、はじめての男と結婚をした彼女はわたしの中でちょっとした憧れの対象でもありました。シンデレラストーリーみたいだ、と本当に羨ましくも眺めておりました。わたしの周囲ではじめての男と結婚をしたのは彼女だけだったので余計に光り輝いて見えたもの。

年上のご主人はイケメン・・・じゃないけれど、良きパパ、良き夫という佇まい。子どもにも恵まれ、家も購入し、まさしく順風満帆という風情だった。

いつ会っても笑顔で「ママ」であり「主婦」であり「働く女性」であり、そんな忙しい毎日の中でも、独身のわたし達とお酒を飲む時間を作り、いつも「すごいなー」と思っていました。パワフルでなんでもできるスーパーママみたいな感じ。

ぐうたらなわたしでは彼女のようにはなれないなぁと思っていたもの。

実家に頼れない彼女が家事にも子育てにも仕事にも全力で頑張れたのはご主人の支えがあったからこそ、だと認識をしていました。

彼女もステキだけれど、そんな彼女を支えることのできるご主人もステキだ、と。わたしともう一人の友人は「わたし達もいつかこんな家庭を築けるのかしらね~?」とあやふやに眺めながら20代を過ごしました。

だからこその衝撃。

あの、彼女がよもやの不倫。

20代の頃、わたし達は。

独身のわたし達は割と奔放に過ごしました。

正社員 → 正社員の転職は1度。海外へバックパッカー。買い物も好きなようにし、習い事も好きなようにし、恋愛もそれなりに。実家住まいのOLだからこそできた奔放さ。

もう一人の友人はバックパッカーこそしなかったものの、他は概ねわたしと同じような感じ。転職歴も同じ。また、彼女は情熱的で一途だったので、まぁ男といろいろとすったもんだもあったりしたもの。

3人で会うたびにそんな話を面白おかしく互いに共有しあい、批評したり、意見を述べたりしたもの。

が、思えば、この頃から微妙にすれ違いがあったのかもしれない。

3人のうち二人は独身。その二人とも結婚をしたのは30代半ば。「恋も遊びも買い物も習い事も仕事もやりたいことも一通りやったぜー30を超えたし、親もうるさいし、そろそろ結婚するか」という「悟り」の果てに結婚を。

が、残る一人、そう、彼女は違った。

大学を卒業後1年も経たないうちに結婚を。その話を聞いた時、「え、結婚!?もう結婚するの!?」とわたし達は驚いたもの。そう、はじめての男と。

「うわーすごいなー」

と本当に思いました!「うわーすごいなー」と。わたしには出来ねーぜと心の底から思っておりました。

20代前半で結婚・・・大学を卒業して働くようになって、自分で好きなように使えるお金をようやく手にした頃に結婚するのかぁ~いやー無理だわーなんて考えておりました(^^;

とはいえ、羨ましく思う気持ちもありました。「ステキー物語みたいね」と素直に感動を。

このあたりが非常に微妙なんですが・・・

  • 若くして、はじめての男と結婚なんてステキ♡本当にステキ♡

という気持ちと

  • え、今から愉しい時期なのに家庭に入るの?本当に?後悔しないの?

という気持ちで揺れ動いた感じですね。

わたしの妄想。

実際のところ、彼女の気持ちに何の動きがあったのか、わたしは知りません。

相手の男と出会いだったのかもしれない。何かきっかけがあったのかもしれない。旦那様に不満があったのかもしれない。生活に疲れていたのかもしれない。

ただ・・・

わたしが勝手に想像するに仲良しの女友達が二人とも独身で家庭に縛られないままに割と気ままに生きている様子に思うものがあったのかもしれない。「カレシ」という存在が登場しては消えるコイバナに思うもうのがあったのかもしれない。何よりも自分の時間を自分の思うように使っているわたし達に思うものがあったのかもしれない。

そんな時に登場した男にふらりと傾いてしまったのかもしれない。

わたしにだって自由がある!わたしにだって恋ができる!わたしにだって!と。

互いに隣の芝生は青く見えてしまったのかもしれない、と。

わたし達が彼女の堅実な結婚生活を羨ましく思ったように、彼女はわたし達のいささか自由な生活を羨ましく思ったのかもしれない。

なーんてことをグルグルと考え込み、その頃は過ごしたもの。

当時は会うたびにその話だったので、非常に曖昧な対応を。真の友なら止めるべきなのかもしれないが、わたし達は静観しました。彼女の話に肯定はしないけれど、否定もしない、という。

そんな時を過ごした後、彼女は件の男と関係を終えることに。

はじめての男と結婚、その後。

3人とも結婚をした現在。

もう誰もその過去に触れることはなく、現在のお話ばかり。

親戚、仕事、夫、子ども、親、家、健康、加齢、そんなお話ばかりに。そこに艶っぽさは欠片もない。リアルな現実がドーンと待ち構えているだけ。

3人とも「恋」なんて言葉は忘れてしまった感じ。

でも、そんな状況に安堵しているわたしがいます。

そう、彼女ははじめての男と結婚した。そして、彼女は現在、幸せそうに見える。

それでいいと思う。旦那様にバレなければ、それは「不倫」じゃない。旦那様が知らなければ、それは「不倫」じゃない。

そして、彼女ははじめての男と死がふたりを分かつまで過ごすのだ。

それこそ物語のように、めでたしめでたし、と。

※どうでもいい独り言。

ベッキーが復帰しようがしまいがどうでもいいのですが、あれはどう考えても男がゲスだよなーと思う訳です。。。そして、ベッキーも迂闊だったな、と。正月に不倫相手の実家とは、あまりにも大胆過ぎて驚きよw

西川先生も言っているけれど、わたしが奥さんの立場ならベッキーを一生、許さないね。

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ワタノユキ

奈良在住のアラフォー主婦。
マイペースに生きる主婦 & 在宅ワークの日々(since20141003)。理想と現実の狭間を永遠に彷徨い中。 詳細なプロフィールはこちらにて。 わたしらしく年齢を重ねる 大人の塗り絵ライフ もよろしく♡
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