父が倒れて 以来、生活のリズムがすっかりと変わった。
チマチマと在宅で一人閉じこもり仕事をしていたが、今やすっかりそれも終わり、日々、病院と家の往復を繰り返している。結果、家にいる時間がめっきりと減り、パソコンに向かう時間も減った。そもそも、家でパソコンに向かう気力すらわかなかった。
かといって病院では頭がまとまらない。
スマートフォンで執筆は無理、パソコンやポメラ(小型のワープロ)を持ち込んでみたがそれも無理。病院では無理。頭がまとまらないのだ。
キーボードを前にすると勝手に頭の中から流れるように言葉が紡ぎ出された日々よ、さようなら、とばかりに。
心乱れ、頭乱れ、何やらいろいろなことが頭の中を繰り広げる。いったりきたり、戻ったり、流されたり。ああ、わたしの静寂の日々が懐かしい・・・!
などと現実逃避をしている間も在宅仕事の締め切りが刻々と迫ってくる。
結局、わたしはいくつか仕事をキャンセルせざるを得なかった。信用を失われる不安が頭をよぎった。が、あっさりと頭を下げることにした。これがいつまで続くのか分からないという問題もあった。早めに幕をおろすことにした。
個人事業主の辛さ。
わたしがやらないと誰も代わりに仕事をやってくれない辛さ。そして、手にするはずだった「売り上げ」も消えた。
そして、残ったのはアフィリエイト収入だけ。
病院での付き添いの間、基本的に暇だ。暇ということは不安を呼び、不安は怒りと悲しみを呼ぶ。それを紛らわすために、わたしはついついASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)で収益をチェックしてしまう。
参考 在宅で主婦が複数の仕事をするということ、マルチインカムのすすめ。
ASPによるアフィリエイト収入。
ブログやサイトを使って収益を上げる方法はいくつかあるが、わたしはアフィリエイトという手法をメインにしている。
ひらたくいえば、わたしが運営しているブログに広告を配置し、その広告になんらかのアクション(クリック・購入など)があればわたしの収入になる仕組みだ。
現在、契約しているASPは複数ある。
参考までに40代主婦のわたしがメインで使っているのは以下。
- 楽天アフィリエイト 言わずとしれた楽天市場の商品を紹介して売る。収入は低いが得るのは簡単。
- Amazonアソシエイト 言わずとしれたAmazonの商品を紹介して売る。収入は低いが得るのは簡単。
- GoogleAdSense クリック型。ページビューがあれば稼げる。
- A8.net
物販型。業界最大手。単価は高いが稼ぐにはコツがいる。
- アフィリエイトB
物販型。美容・健康関係に強い。単価は高いが稼ぐにはコツがいる。
他にもいろいろと使っているがメジャーなのはこのあたりだろう。いずれも大手で比較的収益をあげやすいASPだ(ハズ)。
父のベッド脇にいる間、これらのASPの売り上げをスマートフォンでマメにチェックをしていた。目の前の不安から逃れるように。
そして、単純だが、ASPに売り上げがでると、病室にいる間でも心が弾んでしまうわたしがいる。そして、安堵するのだ。ああ、ちゃんとお金を稼いでいる、と。わたしは今日もお金を稼いでいる、と。
ちなみにわたしのアフィリエイト収入は年収にするとわたしのフルタイム派遣社員時代レベル。
このアフィリエイト収入が多いか少ないかでいうと少ないのかもしれない。
しかし、これがあるとないとでは大きく気持ちが違うことを実感している。父の病室にいる間も、何もしていない間もお金を稼いでいる、わたしはちゃんと稼いでいる、と。今までもそのことを感じていたが、父が入院している今、切実にそのことを実感する。
そう、ブログは資産だ、と。
ブログを書いていたら、いつの間にか10年が経った
正社員の仕事を退職し、派遣社員になり定時退社に。
それにより時間に余裕ができたことにより、ブログなるものを書いてみたのがきっかけだった。それが意外と楽しかった。
当時、今の主人と付き合いはじめだったこともあり、二人の愛の歴史(?)みたいな感じでノリノリで書いており、アフィリエイト云々よりも書いていること、誰かが反応してくれることが面白かった。
その中でアフィリエイトの存在を知り、興味を持ち、ASPに登録をし、四苦八苦しながら弱小ブログにソースコードを張り付けたものである。売上なんかほとんどなかった。
あれから10年以上経過した。
その間、ブログに対する意識が変わっていく。ブログ運営を楽しんだ時期から備忘録的な位置づけ、そして、現在はそこにアフィリエイト収入をプラスして考えるように。
特に数年前、FC2の動画問題があり、WORDPRESS へ引越しをした際に有料の独自ドメインやレンタルサーバーを利用するようになった。
そう、わたしはブログ運営にお金を掛けるようになったのだ。無料で運用しようと思えばできるブログにお金を掛けることにしたのだ。そこからわたしの意識はより鮮明にブログ運営とアフィリエイト収入の両立を真剣に考えるように。
お金を掛けたら、その「元」はもちろんとらないと!と。
そして、今、その「元」の何倍もの収入を得ることができるようになった。お金を掛けた価値があったのだ。
結果としてブログは資産になった
わたしの場合、ブログ運営は自分の趣味という感覚が多分にある。
読者が望むことを書くのではなく、わたしが書きたいことを書きたい時に書くのだ、と。計画性0、ビジネス性0、アフィリエイトセンス0、思い付きで運営をしている。例えば、当ブログのカテゴリも変だし。整備もされていないし。カスタマイズも中途半端だし。記事の内容もパンチがあるわけでも、エッジがあるわけでもない。SEOもいまだにピンっとこない。ただ、思い付きだけで走りだしてしまっている。
それが良かったのか悪かったのかは分からない。
世の華やかなりしトップアフィリエイターのように月収何百万という世界に入ってもいない。ブログを開設して半年で月間30万PVなんて無理だ。特に法人化も目指していない。月収何万円という具体的な目標があるわけでもない。
わたしにとってブログから得られるアフィリエイト収入は主婦のお小遣い稼ぎ感覚だった。日記を書いたらちょっとお小遣いがついてきた、みたいな。
- 楽天アフィリエイトで稼ぐ ⇒ 稼いだ分が主人に内緒で楽天市場で買い物できる!
- Amazonアソシエイトで稼ぐ ⇒ 稼いだ分が主人に内緒でAmazonで買い物できる!
その感覚のまま、走り続けていると結果として、お小遣い感覚を超える収入を得るようになった。ただ、書きたいことを書いているだけで結果としてそうなった。
10年以上やってきてようやくその境地に達成したのだ。
ブログは資産、という言葉をようやく体感するようになった。
ならば今後10年もブログを書いていこう。わたしの心と体の揺れを書いていこう。少しずつ、あわよくばもっとお金を稼いでいくのだ。
わたしの10年間は経験であり、知識である。わたしは10年間ブログを書いて、書いて、書いたのだ。
そして、その中で得たものも「資産」としてわたしの中に確実に存在をしている。
生活のため、老後のため、心の安寧のため、自己満足のためにブログを書いていく。
父の病は不幸なことだ。
大変なことだ。不安も限りない。わたし以上に母が不安であろう。
が、わたしも生活のリズムが狂い、心も弱くなり、泣いた。今も一人になると涙が出てくることがある。父のこと、母のこと、義理の親のこと、わたしたち夫婦のこと。グルグルと考え込んでしまっている。今後も病室に付き添う日は多々あるだろう。むしろ、増えていく可能性が非常に高い。
でも、その一方で別の考えも生まれた。
病室で眠る父に付き添いながら、欲が出てきたのだ。恥ずかしい話だが、父の顔を見ながら、わたしは自分が病気になってもきちんとお金を稼げる道を構築しておこうと思った。入院中も貯金が減ることに脅えないで済むように。
そして、老後の生活は年金だけじゃないようにしておこう、と。
既存のインターネットサービスやブログがいつまで隆盛するのか分からないが、「人が何かを検索する」道はいつまで残っているような気がする。
むしろ、インターネットサービスに慣れた世代が多くなってくるということは何らかの形でインターネットサービス、もしくはそれに類似するものが将来にわたって存在をしているだろう、と。
わたしはそのためのスキルを手に入れていく、と。
そのためにわたしは何をすべきか。
父の顔を見ながらツラツラとそんな欲深いことを考え込んでしまった。
わたしはパソコン1台で稼ぐ手段をこれからも手に入れ続けるのだ、と。心の安寧のために。
↓主婦の方がアフィリエイトに関して書いているので読みやすいし、共感しやすい。商品を試して紹介するレビューブログの基礎が学べる。ヒント、女性は共感の生き物。
↓ブログ運営のプロが書いた本。ある程度、ブログを運営している人向けかな、という印象。よりブログ=資産という位置づけ。