お金に弱い自覚のあるわたしは、お金の専門家と心理学の専門家が書いた『貯金0でもお金に強い女になれる本』を読みました。
何故、お金が貯められないのか?
収入はあるのに、何故、貯金の残高が増えていかないのか?
必要なのはお金の初体験=お金観(お金のビリーフ)から自由になること。お金の初体験から自由になればお金を稼ぐことも、貯めることも、増やすこともできるようになる、と。
今「お金」というものを最優先に考えて生きているために不安を抱える人や、あまりにお金に無頓着で、お金の意味や性質がわからずに振り回されている女性に、人生を決めるのは、親でも、環境でも、お金でもなく、あなただという、当たり前のことに気づいてほしいのです。
節約しても、貯金が増えても、投資をしても、お金に不安しかなかったわたしはハッとさせられました。
『貯金0でもお金に強い女になれる本』
Amazonの商品説明によると以下のように記載されています。
「ストレス解消で、つい浪費してしまう」
「お金のために嫌な仕事を続けている」
「お金がないから夢にチャレンジできない」
「資格はあるけど、仕事になっていない」
「収入は高いけど、満足感や幸福感がない」
「なぜか、いつもお金が貯まらない」
これらに当てはまるならば、「無意識の思い込み(ビリーフ)」に囚われているお金に弱い女性かもしれません。たとえば、こんな思い込みはありませんか?
・お金を稼ぐにはイヤな仕事をするのは当たり前
・仕事でストレスがたまるのは当然
・そのストレスは美味しいものを食べて発散する
・頑張ったご褒美に、これくらいお金を使ってもいい…
こんな思い込みがあると、仕事が増えて、収入が増えても、ストレス発散の支出も増えてしまいます。すると、お金を貯めるのは難しくなってしまうのです。
そう、お金が貯まらないのは、あなたの努力不足ではなく、無意識の思い込みのせいなのです。
心理学では、これを『お金のビリーフ』と言いますが、お金に弱いビリーフを持っていると、お金を稼ぐ方法や貯める方法、節約する方法や増やす方法を学んでも、続けることが難しくなるのです。
目次
1章 お金に強い人は、お金に強いビリーフがある
2章 お金に強い人は、お金よりも時間を大事にする
3章 お金に強い人は、お金をこう使う
4章 働き方を変えれば、お金の不安はなくなる
5章 自分を活かせる人が、お金に強い人
あとがき お金に強い人が一番大切にしていること
10の質問で分かる、わたしはお金に強いビリーフ?お金に弱いビリーフ?
以下、『貯金0でもお金に強い女になれる本』p35より抜粋。
- 正直、今は好きでもない仕事をしている。
- 転職に興味はあるものの、安定した生活を失うのは怖い。
- 今の収入が保証できいまま、独立してやっていく自信はない。
- 夫と別れたいけれど、経済的な不安があって離婚に踏み切れない。
- 欲しいものはあるけれど、貯金が減るのは困るので買えない。
- やりたいこはあるけれど、お金がないからできない。
- セールやバーゲンには目がない。
- 値段が高いものを見ると「いいものに違いない」と思ってしまう。
- 自分より収入のある同僚や同級生とは、正直あまり付き合いたくない。
- お金持ちの男性と付き合えないのは、自分がお金に縁がないせいだと思う。
「イエス」が5つ以上ある人は「お金のほうが私自身より価値がある」という、お金に弱い人のビリーフにとらわれているそうです。結局、人生はお金次第でしょ、と。
わたしは5つ当てはまりました。
お金のことを考えると不安になる人は要注意!
「お金はわたしより価値がある」という、お金のビリーフにとらわれている限り、あなたは幸せになれない、ということ。
そして、お金のビリーフにとらわれていると、お金を失う心配は永遠に続き、ハッピーな気持ちで満たされた人生を送れない。
それはわたしのことだと思いました。
今までずっと自分のことよりも、お金を大切にして、お金を第一にして人生を過ごしてきた、と。
お金がないから、貯金しないといけないから、お金が無くなったらどうしよう・・・
働いても、貯金をしても、投資をしても、常にそんな不安に襲われているわたしがいます。逆に言えば、お金さえあればわたしはどうにかなる、と思いこんでいるとも言えます。
でも、そのお金っていくら必要なんでしょう?わたしを安心させる金額はいくら?どれだけ考えてもその答えがでません。
漠然とわたしはいくら貯金をしても、いくらお金を得ても不安しか得られないことを実感していました。
どうしてなんだろう?
そこに心理学が絡んできます。親から、環境から受けたお金の初体験が現在のわたしの不安を彩っている、と。それから解放されない限り、わたしはお金に対する不安感から逃れることもできない。
それがこの本のポイントでしょう。
自分の軸で生き、お金に強い人になるための5つのステップ
お金よりも大切なのは自分。
自分のためにお金を使う。自分が価値を置いたものにお金を使う。自分の軸で生きる。
この本ではお金に強い人になるために5つのステップ形式が紹介されています。
- 【Step1】自分のビリーフを知る
- 【Step2】時間の使い方を学ぶ
- 【Step3】お金を整理整頓する
- 【Step4】働き方を変える
- 【Step5】自分の価値を活かす
【Step1】自分のビリーフを知る
子ども時代、お金をあると思っていたか、ないと思っていたか、お金はもらえると思っていたか、もえらえないと思っていたかでお金のビリーフが決まります。
- お金はある / お金はない
- お金はもらえる / お金はもらえない
わたしはBとCタイプになりますが、お金に強い人はAタイプになります。
なので、目標とするのはAタイプということになります。BとCタイプのまま過ごすか、Aタイプとなるかで今後のお金との向き合い方が異なってくるのです。
そして、Aタイプの人たちには3つの特徴があります。
- 自分のやりたい仕事をする
- お金をもらえる仕事をする
- 自分には価値があると思っている
そこへ至るにはまず自分のビリーフを把握し、理解する必要があります。そのためのワークを『貯金0でもお金に強い女になれる本』では紹介しています!
【Step2】時間の使い方を学ぶ
貯金には2種類があります。人生を幸せにする貯金と人生を後悔する貯金。
人生を幸せにする貯金は目標額を達成したときに笑いあえるもの。幸福な記憶に基づくもの。
でも、人生を後悔する貯金は自分の選択が正しかったのかどうか不安に思う貯金。
貯金そのものは悪くないのでしょうが、わたしはは明らかに人生を人生を後悔する貯金なのかもしれません。たまった通帳の額を見ながら「頑張った!よく貯めた!」と思うよりも「もっと貯められたはずなのに・・・」と後悔してしまうことのほうが多いですね。
結果、目標額に達成してもむなしく思ってしまう時があります。
そうではない、時間=自分ということを認識し、幸せな時間を過ごすことが結果として幸せを生むお金になるのだ、と。
そして、お金に強い人はお金に対して主導権を握っているよに、時間に対しても主導権を握っているもの。
おお金に強い人は・・・
- 幸せを感じることに時間を使う
- お金を生むことに時間を使う
個人的には耳に痛い話です。
【Step3】お金を整理整頓する
幸福を感じるには2つの健康度が目安になります。一つは経済的健康度、そして、もう一つは感情的健康度。この2つが絡み合い、お金の健康診断を図ることができます。
- レベル1:お金に強い人 経済的には黒字×感情的にも黒字
- レベル2:ややお金に強い人 経済的には黒字×感情的には赤字
- レベル3:ややお金に弱い人 経済的には赤字×感情的には黒字
- レベル4:お金に弱い人 経済的には赤字×感情的には赤字
経済的健康度をあげるためには現状の把握、そして、ざっくり家計簿をつけ、冷静に自分のお金を判断すること。収入の多少が問題なのではなく、収入の範囲内で生活できているか、ということが重要なのです。
また、経済的健康度あげるためにはより詳細な家計の割合なども記載されており、数々の節約本を読まれた方にはなじみのある配分かもしれません。しかし、そこにもお金の幸福度が追求されており、それが割合に新鮮でした。幸せなお金の使い方は削らなくていい、削る代わりに収入を増やす方法を探す、みたいな。
そして、感情的健康度をあげるためにはお金を使う時に「このお金は私を幸せにするのか?」と自問自答したのち、「イエス」と答えたものにお金を使うようにしましょう。そして、さらにお金を使うことでお金を生み出すお金の使い方ができるようになります。
幸せだと感じることで収入を得る。幸せだと感じることにお金を使い、そのお金がお金を生み出す。それこそがお金に強い人のお金の使い方。
なお、わたしは経済的には黒字だけれど、感情的には赤字です。
【Step4】働き方を変える
あなたにとって仕事はどちらですか?
- やりたいこと
- やらなければならないこと
お金に強い人は仕事=やりたいことだと思っています。
お金に強い人は、自分の価値を知り、人生の質を上げるためにお金と時間を使いこなしています。だからこそ、お金に強い人達は好きな仕事を選ぶのです。やりたい仕事を選ぶのです。
お金に強い人は、仕事を「自分と相手が価値を交換する行為と」考えます。あなたが「相手から欲しいもの」と、相手が「あなたから欲しいもの」を交換する。お互いが相手からもらえるものや、相手にしてもらう行動に満足していたら、2人ともハッピーだということが。これが仕事の本質です。
わたしはこの交換能力が低いことを感じます( ;∀;)
わたしには価値がある。今のままで価値がある。わたしにはもっとふさわしい仕事がある。わたしと何かを好感したいと思っている人はいる。
そう思う強さがわたしに足りないことを痛感します。
お金に強い人は自分に自信を持ち、自分の価値を知っており、自分の提供するものに全幅の信頼をおいています。自分がスポットライトに照らされる存在であることを知り尽くしているのです。
【Step5】自分の価値を活かす
才能がないのではなく、才能に気づいていないだけ。
そして、お金に強い人は自分の強みを活かすこと、そして、その価値を活かすためのゴールも明確であること。
揺るぎない軸を持つことで、時間とお金を自分の手中に収め、目指したゴールまで突っ走ることができるのです。
- 【Step1】自分のビリーフを知る
- 【Step2】時間の使い方を学ぶ
- 【Step3】お金を整理整頓する
- 【Step4】働き方を変える
- 【Step5】自分の価値を活かす
わたしは好きなことを仕事にして、お金に強い人になりたい
わたしはお金のビリーフが低いことを実感しました。
そして、己の感情的健康度が足りないこともシミジミと実感しました。
わたしは3人兄弟の長女です。下に妹と弟がいます。そして、田舎の旧家で育ちました。我が家の両親はそれなりに子供にお金をかけてくれました。3人の子どもは皆、私学の大学を卒業し、弟は大学院まで進学しました。妹も海外留学をしています。
今思うとそれは本当に感謝すべきことだと分かります。
しかし、子どものころ、わたしは本家の跡取り息子である弟にお金が集中しているように見えて仕方がありませんでした・・・!親のみならず、祖父母、伯父伯母すべてが弟に過剰な投資をしているように。
例えば、わたしと妹は家から通える範囲でないと大学は認めてくれませんでした。が、弟は下宿を認め、更に大学院進学まで認めている・・・!教育費の掛け方が違う、と当時のわたしは非常に悲しく思い、捻くれたものです。
また、長女のわたしは知らず知らずのうちに親の顔色をうかがう癖がついていたのでしょう。親にお金をかけさせてはならない、と我慢する術が身につき、その反動が行きつ戻りつ来ているような気がします。
そう、お金に関する過去が現在のわたしを作っているのです。
ここ数年、お金に関してはそれなりに賢くなったつもりだったけれど、どうしてお金に対して感情的に安定しないのか、不安しかないのか不思議でした。
今回、『貯金0でもお金に強い女になれる本』を読んで(いい本でした・・・!)、その不安を受け止めるには自分の軸を作り、感情的健康度を高め、更に経済的健康度を高めるしかないのだ、と実感しました。
だって、わたしは幸福になりたいもの・・・!
今年はこの本をバイブルに仕事とお金、そして支出について考えていきますー
