リーマンショックが派遣社員にもたらしたもの『インサイド・ジョブ』。

映画『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』。

Amazonプライムビデオ にてマット・デイモンが出ているみたい。面白いかも!という軽い気持ちでみました。まったく内容を把握しないままに軽い気持ちで。

観終えた感想。

むちゃくちゃ難しかった・・・!マット・デイモンはナレーションしかなかった・・・!

そして、「リーマンショックってこういうことだったのか・・・!」と今更ながらにおぼろげながらも「知識」を得て、衝撃を受けました。

わたしはリーマンショックの何を知っていたのだろうか?むしろ、リーマンショックの何も知らなかったことを突き付けられました。

それだけに映画を観て「こんなことやっていたら、そりゃ破綻するよ!」とただただ驚きを。驚きしかありません。

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リーマンショックと派遣社員。

リーマンショックの頃、わたしは大手メーカーの派遣社員でした。OA事務とかいう何でも屋の仕事。

グローバル企業である派遣先企業はもろにリーマンの影響を受けたらしく(主に輸出の関係で)、社内の雰囲気はそりゃもう暗かったものです。そして、派遣社員はもっと暗かった・・・

製造系の派遣社員は次々と切られていると話がどこからともなく飛び交ってきて、事務部門で働いていたわたしたち派遣社員は皆一様に「次はわたしたちかな・・・いつ切られるのだろうか?」と脅えていました。派遣社員同士、集まるとそんな話ばかりでした。

新聞やテレビのニュースで飛び交う「派遣切り」という言葉がとてつともなく身近に存在していました。

「いつまで契約延長してくれるんだろう?」

「そう簡単に次の仕事、見つかるのかな?」

「同じような条件で次の仕事を見つけられるかしら?」

「派遣会社の営業、何か言っていた?」

特に一人暮らしをしている、子どもを連れて一人暮らしをしている女性たちは一様に厳しい表情を浮かべていたことを覚えています。彼女たちは背中に「家計」を背負っていましたから。淡々と目の前にある仕事をこなしながらも切迫した空気を常に漂わせていました。

彼女たちの話を聞き、相槌を打ち、愚痴を共感しあいながら「リーマンショック」という「遠いアメリカで起こった嵐がわたし達の生活にこんな影響を及ぼすとは!」とあやふやなまま過ごしておりました。

そう、当時のわたしは「リーマンショック」とは何かがまったく分かっていませんでした。

漠然とした知識として・・・

「返済能力のない人に住宅ローンという形でお金を貸し付け、それらが大きな負債となり、何らかの金融システムが破綻した」

としか受け止めていませんでした。その破綻がリーマンショックであり、巡り巡って世界経済に大きな影響を与えた → 結果として、派遣先企業にも大きな影響を与えた、と。

でも、ちょっと待って。

  • 何故、銀行は返済能力のない人にお金を貸し付けたのだろうか?
  • 何故、投資銀行リーマンブラザーズの倒産が世界を不況に陥れたのか?
  • 何故、リーマンショックを止められなかったのだろうか?

その答えをこの映画『インサイド・ジョブ』でなーんとなく見つけられたような気がします。

映画『インサイド・ジョブ』あ世界経済とかグローバルな視点が著しく欠けている主婦にも衝撃的な内容のオンパレよ!

『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』。

第83回アカデミー賞でドキュメンタリー長編賞を受賞した、2008年に起きた世界的経済危機の裏側に迫るドキュメンタリー。20兆ドルもの大金が消え、 世界レベルの経済大暴落を引き起こした原因を金融業界関係者や政治家、ジャーナリストらへの取材を基に検証していく。本作のナレーションを担当するのは、 『ボーン』シリーズのマット・デイモン。アメリカやアイスランド、フランスや中国にまで及んだ取材によって明らかになる衝撃の実態に言葉を失う。

Yahoo映画『インサイド・ジョブ』

冒頭はアイスランドの経済危機からはじまります。

豊かで高福祉で安定していた国家だったアイスランドが、いかにして国際的な金融資本の「えじき」となり国家破綻への道を突き進んだのか。そこから物語はアメリカへうつり、行き過ぎた金融緩和とリーマンショックに至るまでの流れとその時、そして、その後を描いています。

映画を見ながら「これってねずみ講じゃん!」と叫んだら、折しも、映画の向こうでもどこかのおじさん(「フィナンシャル・タイムズ(FT)」の名物論説委員マーティン・ウルフ氏らしい)が「アメリカの金融は、国による“ねずみ講”だ」と断じており、スッキリと。もう頭の中がスッキリと。

アメリカという国家的なねずみ講の結果、世界に恐慌をもたらしたのだ、と。ひいては庶民を破滅に導いたのだ、と。

そう、『インサイド・ジョブ』は一皮むけば「詐欺師」と「カモ」の話でした。

「詐欺師」はますます栄え(腹立つほどに・・・!貴様ら、責任をとれ!!!)、「カモ」はますます貧困にあえぐ、という構造をあぶりだしており、ただただ衝撃を受けました。

わたしだっていつ「カモ」になるか分からないという現実を痛いほどに認識。

ウォール街の金融マンにとって「金融」とは、もはやマネーゲームでしかないのだろうか?規制緩和って恐ろしい・・・。

「サブプライムローン」からはじまる巨額のマネーゲーム。

「何故、銀行は返済能力のない人にお金を貸し付けたのだろうか?」

今回、映画を見てそんなことを考え始めました。

銀行の融資って借り手の返済能力をきっちりと確認して貸し付けるんじゃないの?と。なのに、何故、ローンという形で莫大なお金を通常のローン審査に通らない人たち(サブプライム)に貸し付けたのだろうか?と。

銀行はローン責任をもたなかった。返済されなくても困らなかった。結果、より審査があまくなっていき、大盤振る舞い状態に。

そう、ローンは昔と同じローンじゃなかった。サブプライムローンは通常よりも利率が高く、そして、証券化されており、世界中に販売されていた。サブプライムローンは複雑に高度な金融システム組み込まれ、責任の所在が曖昧になってしまっていたのだ。

借り手はそのことを意識していたのだろうか?

「大丈夫、地価は高騰しているから、いざとなれば家屋と土地を売り払えば、ローンも完済できるどころか、利益もついてくるよ」という甘い言葉に乗せられてしまい、結果としてすべてを失う羽目になった借り手たちは。

そして、そんな彼らのお金を国際的な「マネーゲーム」の舞台に引きずりだした金融マンたち。

彼らは顧客の資産、お金を守るために動いたのではない。

自らの給料・ボーナス、そして欲望という名の「+α」をつりあげるために回収不可能な「金融商品」とやらを売り出し、莫大な利益を生み出ていき、自らの懐に収めていく、と。回収不可能な「金融商品」が不良債権化した場合も大丈夫!次のステージがあるから!(オバマ政権の要職とか・・・)

・・・

「おい、こら、待て!」

わたしは日本人だから(?)比較的冷静に見ているけれど、アメリカ人だったら間違いなくブチ切れているぜ!

ええ、むちゃくちゃ腹が立つ映画であることは断言しておきます。税金を払っている身からするとブチ切れます!

酷い世界。

尽きることのない個人の欲望を前にしては理性とか倫理とかいかに脆いものであることか。むしろ、より悪辣な理論武装をしている姿を見ていると蹴とばしてやりたくなる。

派遣社員としてリーマンショックは乗り越えたが。

結果として、わたしは派遣切りにあうことなくリーマンショックを乗り越えました。

ただ、あのリーマンショックの時に感じた訳の分からない不安とか恐怖、脅えは今もわたしの心の中に巣食っています。

逆説的ですが、派遣社員だったからこそ「リーマンショック」が持つ恐さとかを感じられたのかもしれない、と今にして思います。

しかし、これはどうしようもないですね。

リーマンショックの仕組みや流れを分かったとしてもどうしようもない。無力感に襲われる映画でもありました。国家的な詐欺の前にどのようにして立ち向かったらいいのかさっぱりと分かりません。

自らの心に戒めとして「美味しい話はない」ということが刻まされただけです・・・それにしても、恐ろしい世界。

お金が動く世界は恐ろしいですね・・・!

映画『マネーショート』。

リーマンショックを描いた映画。

今なら、これ『マネーショート』かな。

こっちのほうが娯楽映画としてみる分には面白いかもしれませんね。

2005年のアメリカ。金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)は、サブプライムローンの危機を指摘するもウォール街では一笑を買ってしまい、 「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引で出し抜いてやろうと考える。同じころ、銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの戦略を 知り、ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)、伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)らを巻き込み……。

またもや、腹立ちそうですが・・・(^^;

【公式サイト】http://www.moneyshort.jp/

【Yahoo!映画】マネー・ショート 華麗なる大逆転

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ワタノユキ

奈良在住のアラフォー主婦。
マイペースに生きる主婦 & 在宅ワークの日々(since20141003)。理想と現実の狭間を永遠に彷徨い中。 詳細なプロフィールはこちらにて。 わたしらしく年齢を重ねる 大人の塗り絵ライフ もよろしく♡
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