田舎の古くて広い家の遺品整理をしていく中、処分に困ったものを紹介します。
遺品整理、処分が大変で困るものとは?
大きく分けて2つにわけることができます。
- 物理的に処分が大変なもの
- 精神的に処分が大変なもの
いずれにしろ、処分は大変です。
物理的に処分が大変なもの 大型かつ重量があるもの
重量があるもの、かさばるもの、大きいものはとにかく処分に困ります。動かすだけで大変。
昔の家具は本当にしっかりと作られており、かつ重たい。わたし一人では運べない重たさです。また、庭に配置されている石灯篭や玄関に置かれている木の置物などもかなりの癖者。
重たいベッドも大変。処分を考えると今時はレンタルのほうが現実的です。レンタルできるものはすべてレンタルのほうが合理的ですね。
また、書籍や衣類、食器、鉢植え、収集品なども量が多いとかなり困ります。1点ずつは大したことがなくても、まとめるとかさばり、処分も億劫になります。
精神的に処分が大変なもの 思い出を呼び起こすものと価値が分からないもの
写真や手紙に代表されるものは精神的にかなり悩まされます。また、日記も拝見すると微妙な気持ちに・・・可能でしたら処分していただいたほうがいいかと思います。
また、宝飾品や骨董品など第三者には価値がいまいち判然としがたいものは目録を作ってくださると大変助かります。
細かいものではなくていいので、購入時期、購入場所、購入金額、使用頻度などがおおよそ分かれば処分に困ることもなく、スムーズに進みます。
遺品整理、処分に困ったもの5点
以下、個人的に処分に困ったものを紹介します。
ネットバンクやネット証券口座などのネット遺産
父の余命3か月宣告の時、母とわたしは即座に父のネット証券口座のIDとパスワードと暗証番号を確認しました。これは聞くことができて本当に良かったです。
が、もし万が一にも父がいきなり亡くなるようなことがなると非常に困った立場に陥りますね。
また、父の場合は証券口座だけでいいですが、わたしや夫はネットの銀行口座や証券口座を複数個使っていますのでこれらの口座の在処などを明確にしておく必要性をひしひしと感じています。
一応、整理をし、主人にその存在や金額は告げてもいますが、主人はわたしの口座にログインできない可能性があります・・・主人は自分名義の口座にもログインできない時もありますもの・・・(汗)。
1年に1回ぐらいはログイン方法の練習をさせておきたいもの。
中途半端な通帳やカード類、有価証券
遺品整理をしていると、たまに銀行や郵便局などの通帳やカードとか出てきます。
祖父の遺品を整理している時、6%の金利が設定された定期預金通帳を発見し、大いに目が輝きました。

子孫にぬか喜びをさせないためにも、とにかく、このあたりもすっきりと整理をさせていただくと非常に助かります。
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大型の家具・家電・置物
大型、かつ、重量があるものの処分は本当に大変です。
特に遺品整理を考える人はそれなりの年齢になっていることが多いでしょう。
40代や50代ならまだしも70代や80代で遺品整理とかなると大型の家具や家電は本当に大変。というか、できないから、そのまま残しておく、という結果になっているのでしょう。
最終的には業者に頼むことになりますが、処分費用もかなりかさみますし、大型のものはできるだけ若いうちに処分してしまうほうが後々楽だと思います。
むしろ、大型の家具は家に置かないと決めてしまう方が賢いような気がします。
同様にかさばる布団やベッドなども早めに処分を。来客時などは、レンタル布団で十分です。

価値がわからない宝飾品・骨董品・収集品
本人にとっては思い入れがあり、価値のあるものでしょうが、第三者にはさっぱりと価値が分からないものがあります。
特に趣味の収集品は本当に途方にくれます。
それらを一切合財まとめて処分するのおありですが、購入時期、購入場所、購入金額、使用頻度などを書いた目録を残してくれればそれなりにきちんと処分させていただきます。
モノだけ残されてもなかなか価値は分からないものだ、と痛感します。
また、同様に手作りのものもかなり困りますね~
個人的に話になりますが、手先が器用な亡き祖父は能面を作るのが趣味だったのですが、5点ほど残してすべて処分。胸が痛みました・・・能面の無表情さが何かを語っているようで、しばしうなされました。。。

日記帳や手帳、紙の書類、写真
日記帳や手帳もかなり困ります。
特に日記帳はかってうっかりと読んでしまい、うっかりとドキドキハラハラの地雷を踏んだことがある身としては割とトラウマ。以来、読まないで処分するようにしていますが、なかなか悩ましいものです。人の思い出を処分するのは胸が痛みます。
同様の理由で写真もあげられますね。写真などの思い出の品はできるだけ厳選してもらう方が助かります。
また、紙の書類もかなり困りますね・・・綺麗に整理整頓されていればまだしも、そうでない場合は重要な書類と重要ではない書類の分類からはじまります。大概はたいして重要ではないので、余計にストレスが溜まる結果に。
尚、紙の書類の量にもよりますが、シュレッダーを持ち込んだ方が処分がスムーズに進むことが往々にしてあります。
それほどお高くないので割り切って購入するのもアリです。作業のはかどり具合が全く異なります。
この他、家や土地、畑なども整理の対象と考えるとかなり悩ましいいですが、この辺りはプロの領域です。
可能であれば、親との話し合い、生前整理をおすすめ
生前整理の話はなかなか難しいものです。
自分の親でも難しいのに、いわんや主人の親にはなかなかできません。親族になるともっと話が難しくなりますし、そこまで立ち入る筋合いがないという話になるでしょう。
が、可能であれば、是非、生前整理をおすすめしたいですね。
もしくはお金に関することは共有しておく、価値のあるもの、思い入れのあるものを共有しておく、ということは必要かもしれません。
ともあれ、遺品整理は本当に大変です。
できるだけ生前整理で親に身軽になってもらうことを意識してもらうことは大切だ、と実感させられました。

遺品整理から考えること、コンパクトな暮らしを目指す
遺品整理は本当に大変です。覚悟と計画性が必要となってきます。
また、実際に遺品整理を体験すると、自分の暮らしを小さく、コンパクトにしようと思いました。モノは少なく、シンプルに、コンパクトに、と。
とにかくコンパクトにしよう、と。