バレットジャーナル(Bullet journal)。
「 Bullet 」の意味は弾丸。「 journal 」は日記、日誌。
ここでの弾丸とはバレットジャーナルのToDoリスト(箇条書きリスト)に記載する「・」を指しています。
ともあれ、わたしの中でバレットジャーナルは「弾丸」を潰していくノート、単なるToDoリストになり果てていたものを『 バレットジャーナル 人生を変えるノート術 』は復活させてくれました。
バレットジャーナルに関しては数冊本が出版されており、実際にわたしも何冊か読みました。
参考2019年度の手帳はジブン手帳とバレットジャーナル方式のサブノートに決定、2019年度のテーマは貪欲に、贅沢に
でもね、それらの本はもう要らない!と思いました。
このバレットジャーナルの考案者であるライダー・キャロルさんが書いた本があれば、OK!
ライダー・キャロル 著『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』
著者のライダー・キャロル氏は幼少期に注意欠陥障害(ADD)という発達障害の診断をくだされ、周りの子と同じように普通の日常生活を送るのに苦労をすることに。
そんな彼が頭のなかを整理するために試行錯誤して編みだしたメソッドがバレットジャーナル。
日本でも手帳人気の高まりとともにここ数年、大人気でいろいろなバレットジャーナルの本が出版されていますね。また、Instagramでもいわゆる「インスタ映え」するバレットジャーナルのノートが次から次へと掲載されています。
当初、それを眺めた時「バレットジャーナルはわたしに合わないな」と感じました。
手帳のノートも割とドライで実用的に使うわたしからすると、「インスタ映え」するノート術はどこか奇妙に見えていました。
しかし、その思い込みを乗り越え、バレットジャーナルの世界を覗くと別の世界が広がってきました。きわめてシンプルで極めてロジカルな世界が。
そこでようやく、バレットジャーナルはインスタ映えするノート術ではなく、生活を人生を整理するノート術なのだ!と気づきました。
注意欠陥障害を抱えた著者ライダー・キャロル氏がより良い生き方を求めて合理的に考え、生み出したノート術なのだ、と。
氏のサイトを見れば分かるかと思いますが、実際のバレットジャーナルは実にシンプルなのです。
バレットジャーナルのシステムhttps://bulletjournal.com/pages/learn
PART1とPART2でバレットジャーナルの仕組みを理解する
氏がバレットジャーナルの使い方を生み出すきっかけを綴ったPART1、そして、実際のバレットジャーナルの記入方法を紹介したPART2。
上記のサイトでも詳しく紹介されていますが、いかんせん英語。というわけでここではあっさりと日本語で紹介。
ラピッドロギング シンプルに簡潔に書く
ラピッドロギング。
あなたが考えていることを短文で書きとめ、メモ、イベント、タスクなどにすばやく分類し、優先順位をつけます。
- メモ -
- イベント 〇
- タスク ・
- 完了したタスク ×
- 移動したタスク >
- 予定に入れたタスク <
必要がなくなったタスク
コレクション あなたはバレットジャーナルに何を書くのか
主なコレクションはインデックス、フューチャーログ、マンスリーログ、デイリーログ。人によってはウィークリーログ。
移動 タスクを精査していく
毎月(毎週・毎日)、内容を見直し、不要となったタスクを削除し、完了する必要のあるタスクを新しいページへ移動していく。
PART3 「1冊のノートで行動に移す」パレットジャーナルの使い方
本書のメインテーマはここではないか、と思います。
振り返り(有意義な人生は正しい自己認識から)、夢中になれるものを探すことが幸福への近道、自分の死亡記事を書く、目標コレクション、小さいステップを重ねていく、今ここに集中して時間の質をあげていく、成果をすくいあげ感謝していく、水から光を放つ、人生のドラゴンを倒すリスト・・・
これをバレットジャーナルで淡々とこなしていき、そして、不完全であることを受け入れる。
完璧にはなれないこと、失敗を避けられないことを受け入れれば、また集中して取り組めるようになる。
第1章、2章まではロジカルでシステマチックなバレットジャーナルの説明だったのに対して、3章ではやや心理学めいた世界に入っていきます。
恐らく手帳術の本を読んだ人ならば、「お、これはどこかで見たことがあるな」というロジックが繰り広げられていることでしょう。
実際、わたしも「あーこれは前に聞いたことがある、読んだことがある」と感じ、目新しさは薄く感じました。
でも、わたしはこの3章に一番心動かされました。
つまり、著者の経験に基づいたノート×タスク管理×自己啓発×仕事みたいな絡みに大きく心動かされたのだろう、と思う。
これは他の日本語のバレットジャーナル本や解説サイトでは実感できないものであり、やはり本家本元の本は違うものだ、と感じさせられるものがありました。
バレットジャーナルは小手先のテクニックで書くものではなく、まさしく人生を変えるために向き合うものなのだ、と感じ入らさせてくれました。
つまり、『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』は面白い本だった
著者の Ryder Carroll 氏。
率直に言えば、『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』は心震える本でした。
冒頭に書いたように、手持ちのバレットジャーナルの本をさっさとメルカリで売りました。わたしにはこの本1冊あれば十分だわ・・・!と。
手帳術の本であり、ノート術の本であり、それでいてヒーリング的な要素を併せ持つ本だったわ。
そして、バレットジャーナルを始めるにはシンプルな1本のペンとお気に入りのノートがあれば十分なのだ!と勇気づけてくれました・・・!
良かった、わたしにはインスタ映えするノートは綴れないもの・・・!
さて、わたしのコレクションは何を作り上げていこうか、とワクワクしています。
わたしの頭の中はまだまだ混乱しているけれど、どのように整理されていくのだろうか、と。
著者のサイトhttps://bulletjournal.com/
公式Instagramhttps://www.instagram.com/bulletjournal/