敬老の日ということで行きつけの補聴器屋さんがセールを行いました。
というわけで、新しい補聴器を購入。実に7年ぶりの購入。メーカーは前回と同じくワイデックス、カナル型、お値段は34万8,500円なり(両耳ね)。
7年前に比べると格段に値上がりをした・・・!と実感しました。だって、7年前は同じようなセール時期に購入して30万円ちょいだったもん( ;∀;)
補聴器を買うたびに「高い、高いよ・・・わたしに障害者手帳をください」と思います。が、わたしの聴力ではやはりまだ無理そうなり。どうして、日本はここまで障害者認定が厳しいのか分かりません。
わたしは補聴器をしないと生活に不自由を感じるレベルなのに、手帳が認定されない歯がゆさ。
さて、何度購入しても新しい補聴器が来るとワクワクドキドキします。
今度はどんな風に聞こえるのだろう?どんな風に音が入ってくるのだろう?どんな風に音を拾うのだろう?と。
結論、まだ馴染んでおらず、また調整に行くと思います~(^^;
補聴器を買う時の流れは?補聴器ユーザー35年以上のベテランの場合
初めてで買う、リピーターで買う、によって状況は異なるかもしれません。
補聴器ユーザー歴35年のわたしの場合は以下の要領で購入することが多いですね~
- セールのお知らせの葉書が来る
- 補聴器屋の予約をする(ざっくりとした)
- 軽い雑談と現在の補聴器の状況
- 次はこの補聴器でいいんじゃない、という提案
- 聴力テスト
- 耳穴の型取り
- 2週間後ぐらいに出来たらまた連絡するねーと言ってお別れ(ここまで2時間ぐらいかな~)
- メールにて連絡が来る
- 店に新しい補聴器を取りに行き、調整を行う
- 納得をしたら店を出て街中を2時間ほどぶらぶら
- で、もう一度、店に戻り微調整
- 完成
という感じでしょうか。
わたしが通っている補聴器屋さんの担当者は子どものころからのお付き合い。わたしの耳のことをよく知ってくれています、わたしよりも(汗)
なので、わたしがこの補聴器が欲しい!と言うことはほぼありません。そもそも分かりません。なので、わたしの聴力と財力にみあった補聴器を薦めてもらい、それをわたしが購入するという感じですね~
そもそも、補聴器は買うたびに音の性質が異なりますので、買って実際につけてみないと分からないんですよね~
今までに30万円近くもかけて失敗したーと感じたことも、もちろんあります。汗
で、今回は?
新しい補聴器はどう?いい感じ? ⇒ 正直、違和感がある
わたしは普通の音がどういう音なのか分かりません。
なので、新しい補聴器をつけた時に考えることは「前の補聴器と同じ音かな?違う音かな?」ということ。
で、これだけは断言できます。
前の補聴器と違うー!音が違うー!なんか変なリズムがあるー!という感じですね。同じメーカーなのに。
補聴器の性能がアップした分、補聴器の方で拾う音を選択しているような感じ。それが妙なリズムとなって、わたしの中で受け止めているようですね~(^^;
前の補聴器と同じようにぜーんぶ、ひっくるめて同じような音にしてくれたらいいのに―と思っています。
このあたりはまた調整ですね。
この調整の感覚が合う人を見つけられるか見つけられないかで補聴器屋さんとの相性が決まってくるような気がします。補聴器屋さんが、わたしの好みの音に仕上げてくれるか否か、ということですね。
今まで担当のおじさん以外の補聴器さんに調整をしてもらっていた時期もありますが、わたしはやはりこのおじさんじゃないとダメ!とおじさんの勤務先が変わるたびについていきましたもん(汗)
今は眼鏡屋でも買えますが、個人的には補聴器の専門店のほうが安心できるんじゃないかなーと思います。
その人の聴力テストや補聴器の調整の腕はどうしても経験と勘によるものが必要になってくると思いますので。
あ、町の耳鼻科の聴力テストはちょっと胡散臭いと思っていますー汗。え、この聴力はおかしくない?わたし、こんなに聞こえないよー、と。おまけに、健康診断でもわたしの聴力はスルーされますしー汗
はっきりとした自分の聴力を知りたければ大学病院一択のような気がします。
ところで・・・初めて、補聴器を買った時はどうだった?
わたしは幼稚園の時に補聴器を購入しました。
わたしの言葉の発達の遅れを心配した両親が「この子はどうも耳が聞こえていないのでは」と気づいた様子。
大学病院で聴力検査を受けて、その後、奈良市の椿井小学校に併設されている聞こえの教室に通い(高校卒業まで年に1~3回、聴力検査のために通いました!)、そちらで紹介された補聴器屋さんで補聴器デビューをしました。
今は赤ちゃんの頃に難聴かどうか診断されるようですが、わたしが子どもの頃はそういう感じでした。
そして、初めて補聴器をつけたのはこの椿井小学校でのこと。
窓から太陽が差し込む温かい部屋で補聴器を付けた瞬間の驚きときたら・・・。
わたしはその瞬間のことを今でもよく覚えています。音が聞こえる、何か分からないものがハッキリとして聞こえる!と驚きました。
そして、その時からわたしの記憶は鮮明になってきているような気がします。わたしの場合、ちょうど集団行動に入る頃だったことも良かったのかもしれませんね。補聴器をして、友達と会話する愉しみを得たような気がします。
そう、音が聞こえる、ということは重要なんだよな~と今でも思っています。
でも、今でも音が聞こえない、周囲を遮断した感覚も好きだったりします。わたしはひとり時間をを好むので、音を消し去ってほうーっとため息をつく瞬間がたまらなく好きだったりします。
そして、音のオンオフ、この贅沢はわたしにしか味わえないもの、と幸福な心地に。
高齢のご両親や祖父母にオススメする時は
補聴器のユーザーとして一番多いのはやはり高齢者の様子。
ずーっと補聴器無しで生活をしていた人にとっていきなり補聴器をするのはかなりしんどいものの様子。
先日、補聴器屋さんでご夫婦で来店されているお客様をお見かけしました。
奥さんは若い頃から補聴器を付けている方で、いわばわたしと同じく補聴器のベテラン。80を超えたといえ、補聴器の音に慣れているため、わたしと実に滑らかな会話ができます。でも、旦那さんは年を重ねてからの補聴器デビューのようで四苦八苦されており、しょっちゅう来店しては調整されている様子。
わたしと奥さんがいくらしたり顔で「補聴器の音はこんなもんよー慣れよー」と言っても、80を超えたおじいさんが初めて補聴器をつけたら、そりゃ慣れないですよね(^^;
所詮は機械の音ですものね。
補聴器屋のおじさん曰く、
「若いころから補聴器をしている人は新しい補聴器にすぐに慣れる」
とのこと。わたしやこの奥さんは補聴器をして生活が普通の感覚であり、それがわたし達の聞いている音。わたし達は補聴器の音を聞くことに慣れているのです。
今後、70代、80代になってもわたしは補聴器に抵抗がないでしょう。たやすくかどうかは分かりませんが、補聴器は生活の一部ですのでスッとなじむでしょう。
でも、80を超えたおじいさんにそれを望むのは酷、というもの。
で、補聴器屋のおじさん曰く、「60代になってちょっと聞こえにくくなったな、と思ったらすぐに補聴器を使用すれば補聴器使用に比較的慣れやすい。80を超えて本格的に聞こえにくくなってから補聴器を使用するといつまでも慣れない」とのことでした。
なるほどね~、と妙に納得しました。
とはいえ、補聴器に抵抗のある人も多いでしょう。もっとメガネのように一般的になり、価格がお安くなればもっと気軽に取り入れることができるのでしょうが~悩ましいものですね。
そして、ご両親や祖父母が補聴器をつけられたら話しかけてやってくださいね。
音の刺激だけでは頭はシャキッとしないんです。補聴器を通して、会話を楽しんで、脳は活性化するんですって!
そして、音の聞こえる世界と音の聞こえない世界。この2つの世界を楽しんでください、と伝えてあげてください。
音の聞こえない世界、というのもいいものです。
その後、補聴器が壊れました( ;∀;)
保証期間内でしたので助かりましたが、購入後、1年も経たないうちに壊れてしまい衝撃です・・・トホホ