メンテナンスを怠っていたら、耳の病気にかかりました。
昨年の秋から不調を感じていたのですが…病院へ行くのが面倒だなーと放置をしていたら、ついに聞こえる音そのものがおかしいぞと。
わたしは補聴器を使っていますので当初は補聴器の故障を疑ったのですが、耳が痒い!耳から水が出てくる!ということで慌てて耳鼻科にかかりました。
久しぶりの聴力検査と耳の検査、ステロイド薬を処方してもらい、現在はおとなしく過ごしています。
先生は「きちんと薬を使ったら、補聴器をつけて生活をしていいよ」というけれど、多分、補聴器をずっとつけっぱなしで今回の病気になったような気がしますので、現在はできるだけ補聴器を外して生活をしています。
なんだろう、耳に聞こえる音がないと気が抜けますね。
ふわり、ぺたんと気が抜けちゃっているわたしがいます。
わたしの聴力は常人の半分ぐらい 50~60db
わたしの聴力は50~60db。感音性難聴。
進行性ではなく、おそらく生まれた時からこの聴力だったと思われます。
わたしの言葉の発達の遅れを心配した両親がいろいろと検査をした結果、音が聞こえていないから言葉を発しないということが判明した幼稚園の頃から補聴器をつけて生活しています。両親曰く、補聴器をつけたらいきなりしゃべるようになったそうです。
結果、日常生活においては補聴器をつけて生活しており、会話に困ることはほとんどありません。
すべての音が同時に入ってくる集団での会話は苦手ですが、まぁ、それもそれなりに対応できます。というか、かなりテキトーに頷いています。電話対応もできます。補聴器を使えない温泉やプールに行くとちょっと困るけれど、口の動きやかすかに聞こえる音でまぁ会話はできます。よって手話はまったくできません。
髪で隠れていることもあり、たまに「あ、わたし、補聴器を使っています」と告げるとびっくりされることがあります。
補聴器を外すとガラリと世界が変わる
が、補聴器を外すと世界はガラリと変わります。
今まで身近で聞こえていた音がすべてスーッと遠くへ遠ざかり、一転して沈黙に包まれます。わたしが音のない世界にくるまれます。
実際のところ、わたしの場合、大きな音は入ってきますが基本的にはすべての音が薄いベールが幾重にもかかったようになり、些末な音はすべてシャットダウンされます。
たとえば、車の走る音やクラクションは聞こえるけれど、足音は聞こえない、など。風がびゅーびゅーを激しく吹く音は聞こえるけれど、会話はよほど意識しないと聞き取れない、など。
個人的にはこの音のない世界がとても好きです。
一度、この音のない世界を体感すると堪らないほどの幸福感にくるまれます。
特にわたしは家族が多い環境で育ちましたので、常に家がガヤガヤしていました。そんな中、ふっと補聴器を外して、一人の世界に入り込むのがお気に入り、という子供でして、その癖は今もありますね。
音って良い刺激にもなるけれど、悪い刺激になる時もあるんだな、と感じます。
音のない世界、そのデメリット
音が聞こえないということは生活するうえでデメリットも多いです。
円滑なコミュニケーションが難しくなる
まず、周囲とのコミュニケーションに困ります。
生活を共にしている夫や両親、一緒に旅行に出かけたことのある親しい友人はそのことを理解しており、補聴器を外しているわたしとは一定の距離をおく、もしくは耳元で会話をしてくれます。
しかし、それ以外の人とは意思疎通にかなり困りますね。
そのため、そういう状況に陥らないように学生時代や外で働いている時などは複数の補聴器を使い分け、綱渡りをしていたことを思い出します…地味にこれもストレスでした。
まぁ、わたしのように40年近く補聴器を使用していると、家にいーっぱい補聴器がごろごろと転がっているんですよ…
参考新しい補聴器を購入、ワイデックスの耳あな型補聴器UNIQUE、お値段は34万8,500円なり(全額自腹)
外を歩くのが怖い
次に、外をおちおちと歩けません。
歩くということは無意識のうちに聞こえてくる車や単車、バイク、人が歩く足音、カートを押す音、第三者の発する音声などが非常に重要なんだな、と感じます。それらの音を聞いて、危険を察知し、避けることができていたのだ、と。
それができないがゆえに怖いですね。
映像を楽しめない
あと、テレビや映画が楽しめない…
字幕が出るといわれても…それだけで楽しめる時もありますが、やはり音による臨場感って大切なんですよね。まぁ、音が聞こえない生活を送る間はしばらくお休みしようと思っています。
今後は加齢に伴う聴力の衰えに備えよ
今回、「ちょっと耳が聞こえにくいな」と感じた結果、今後の加齢に伴う聴力の衰えってこうなるのかしらん?と感じました。
まぁ、それでもわたしは長年にわたる補聴器ユーザーなので、そうなったら補聴器を買い換えればいいさ、で割り切れますが、何せ補聴器はお高いのがネックなんですよね~(^^;
今後は加齢や病気による聞こえの変化にもっと敏感になろうと思いました。
そして、マメに耳のメンテナンスを実施していこう、と。
今までは補聴器があればどうにかなるさーと思っていたけれど、まずはわたしの体ですもんね…!
今までは起きている時間のほとんど、補聴器を着用していました。それこそメガネのように。
でも、今後は意識的に補聴器を使う時間を減らせる時は減らしていきたいと思います。