さて、意外と地味に人気(?)のある「主婦から派遣社員」シリーズ。
[1社目]主婦から派遣社員、「これってパワハラ?」職場でDTPオペレーター兼庶務。
[2社目]主婦から派遣社員、なぜ派遣社員だけが残業?グローバルな企業でグローバルな仕事にヘトヘト
この1社目、2社目共に正社員時代の経歴をかわれて派遣されました。ま、いってみればいずれもわたしにとっては馴染みのある世界で馴染みのある仕事をしたと言えるかもしれません。
このままではせっかく派遣社員になった意味がないな、と思いまして、次はもっと事務職っぽい & 残業が限りなくゼロに近い仕事を探してみました。
結果、選んだ仕事は?
特許事務所で特許事務、が、最後まで書類の内容を把握できず・・・
3社目の仕事をざっと説明をしますと・・・
- 業種:特許事務所
- 職種:特許事務
- 内容:特許事務
- 残業:ゼロ
- 仕事の指示をする人:同世代の女性
- 同じ仕事をする社員 & 派遣社員数人
特許事務。今までの出版や進行管理、DTPなどとは180度も違う世界に飛び込みました。
この会社で真のオフィスカジュアルファッションとは何か!ということを学びました(違う)。
わたしにとって、特許事務はとにかく目新しい世界であったことは間違いありません。
特許事務の仕事はルーティンにのっとり、決まりきった手順がすべてだった
わたしが派遣されますとすべての仕事が綺麗にお膳立てされていました。
前任の派遣社員の仕事をそのまま引き継ぐみたいな形で入りました。完璧な引継書と完璧な手順。すべてが非常にシステムチックでオートマチック。
個人的に扱っている書類の内容そのものは全く意味が分かりません。ええ、最後まで分かりませんでした。自分がなんらかの特許関係の書類を処理して回しているということは理解しています。でも、その書類の内容は意味不明。
でも、「それでいいの」と断言されました。
「書類の内容は理解しなくていい、書類の処理の仕方だけ理解すればいい」と。
そう、わたしは書類の一部分をみて判断して、処理するだけ。その処理の仕方はすべて段取りが組まれているのでそのとおりに流すだけでいい、と。その段取りを間違えないでいてくれたらいいの、と。
おお、これが事務の仕事なのか!
と妙に感動しました^^;
今までの正社員時代や派遣社員時代も一応事務っぽいことをやっていましたが、それ以上にここまで「ザ・事務」みたいな仕事は初めてでした。
周囲には同じ仕事をする派遣社員や正社員の方がわんさか。
分からないことがあれば何でも聞いたら答えてくれます。そう、職場の雰囲気的に自分で頭を使って悩むことはほぼなく、この流れと仕組み、段取りに沿って仕事をしてくれればいい、という感じでした。余計なことはしないで!とな。
仕事の流れはゆったり。まぁ、一応仕事にも締め切りとかあるけれど、出版業界での死の進行に怯えていた頃に比べるとちょろいもんです。
何よりも残業が発生しません!
一応、「任せている仕事が回らないようなら、残業してね」というスタンスでしたが、一切発生させないで定時とともに退社をしておりました。そもそも残業するほど仕事がなかったとも言う・・・むしろ、暇でした。
そう、特許事務所にはわたしが思い描いていた憧れの派遣社員ライフがそこにありました。
決まりきった、変化のない仕事は飽きる
すみません・・・身も蓋もない小見出しで。
決まりきった手順に則るお仕事は飽きるんだよなーとにもかくにも特許事務は面白くなかったです・・・
派遣社員ということもあり、やってもやっても時給があがるわけでもないし、効率とか工夫とか全く求められないし。
とにかく、こちらの言った通りにお仕事をしてね、回してね、という空気を感じるだけでそこには " 無 ” みたいな空気を感じました。哲学的に・・・
仕事ってなんだろう?
みたいな^^;
すっごーい贅沢な悩みだということは分かっているんです。
前の派遣先では「こっちは派遣社員なのに派遣契約を超えた仕事と責任を押し付けてー!」と怒り、次の派遣先では「派遣社員だからって仕事に責任もやり甲斐もないなんてねー」みたいな。どっちやねん、と。
当時、主人にも相当突っ込まれました。
「責任感のある仕事をしたいのか、したくないのか」
本音としては責任感のないというか薄い仕事をしたいと思っています(遠い目)。でも、感情が「わたしはこんなもんじゃないよーもっとできるよーよこせー」と思ってしまうようですね。
ぐだぐだと言い訳をしておりますが、結論として「仕事に慣れて飽きた」のでしょう。
何よりも「女の園」の恐ろしさ
この職場はオンナノコが多かったです。それも若くて可愛くてキャピキャピとしたオンナノコが。
結果としてわたしはこの職場に1年と9ヶ月しか在籍をしていないのに、3回も結婚祝いを出す羽目に陥ったものです。
痛い出費でした・・・大してよくも知らない子のために何故、お金を出す必要が!?と思ったけれど、これも職場の付き合いですよね(T_T)
ともあれ、この職場は割と大きい規模だったのですが、トイレや小会議室、ロッカーなどはうわさ話の宝庫。またインスタントメッセージも激しい勢いで飛んでおりました。恐ろしや。
仕事、権力闘争、人事、取引先企業、恋愛、不倫、ありとあらゆることが噂話の対象になり、いろいろなものが目の前で飛び交っておりました。
そうそう、わたしの人生においてこの職場内で一番多く見たよ。
あからさまな視線の交わし方と謎めいた含み笑いとやら、上品にざっくりと第三者を刺す方法とか、高速の勢いでインスタントメッセージをやり取りする様子とかね。
あな恐ろしや。
割りとうわさ話とかには疎いほうだと思いますが(鈍感 & 無関心ともいう)、この職場ではピリピリしたなー白目。
とにかく、わたしは「派遣社員 & おばちゃん & フィールドが違いますよ」空気を出して乗り越えることを意識したもの。何も知らない、何も聞かない、何も頷かない・・・と。
女子の人間関係に巻き込まれない、と。
この職場で学んだこと
どうやらわたしは単調な変化のない一般事務的な仕事をすると飽きるらしい・・・ということを学びしました。
後、あんまり興味がない分野の仕事もちょっと。。。流れてくる書類を見ても見ても見ても頭のなかに「?」マークしか飛ばないのが辛かった(T_T)
結局、特許事務の何が身についたのかさっぱりと分かりませんwww
が、事務所にはステップアップという感覚で特許事務の仕事で頑張っている派遣社員もいました。前職も特許事務だったのよ、と。そういう彼女はちょっと難しい(?)仕事を任せられており、「あ、これが正しい道筋よね」とシミジミ。
とはいえ、何よりも残業をしたくない & 家事と両立したい主婦の派遣先としては最高の職場でした。
そう、時給も良かったですし、仕事内容も簡単、有給休暇もバンバンと使えますし、職場環境も女のアレを覗けば、わたしが望みうる限り最高の職場。
でも、職場を去りました。
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