最近、「フィギュアスケートのファンが怖い・・・」とよく思います。
昔から熱狂的なファンもいましたし、情熱的なファンもいました、妄信的なファンもいました。
わたしも浅田真央選手が現役だったころは妄信的なファンだったといえるでしょう。今思えば痛いファンだったかも(^^;
それだけに、浅田真央選手が引退して憑き物が取れたような心境に陥っている現在。いやもうすっきりとしています。
全日本フィギュアスケート選手権を見ても、もう皆を平等に応援できちゃいます!
いや、もう誰が優勝してもええでーみんな、頑張れー誰が世界選手権へ派遣されてもええでーと。ほのぼのと眺めています。
もう本当に心が平和で穏やか~に画面に向き合っています。そして、フィギュアスケート観戦が楽しいのです!
ところが浅田選手が現役だったころはこうはいかなかった。
浅田真央ファン、彼女が現役時代のわたしの場合
フィギュアスケートのファンブログやSNSが人気ですね~
わたしも一時期のんびりと好きなことを書く場として運営していましたが、今はスパッと辞めました。
何故か?
影響を受けやすいわたしはフィギュアスケートのファンブログ運営をやっていると他のファンブログをチェックして、ふらふらーと流されてしまうから。
ほら、かって流行った陰謀論とかね・・・あの陰謀論を繰り広げる人の妄想力と創造力にはつくづく感心させられたものです。ほーう・・・と。
実際にはかなり薄ーく眺めていましたが、真央ちゃんの点数に理不尽さを感じていたときは陰謀論に片足を突っ込みかけましたよ、マジで。というか、突っ込んでいたかもしれません・・・
おりしも今、『浅田真央は何と戦ってきたのか』が発売されたこともあり、あの頃の陰謀論を懐かしく思い出していますことよ。
これ、元はブログ記事ですが、作者さんはまだ頑張っているんだなーとひれ伏したくなります。
浅田真央は何と戦ってきたのか - フィギュアの闇は光を畏れた - (ワニブックスPLUS新書)
ともあれ、浅田真央選手が現役だった頃、わたしも相当にピリピリとしていました。
友人が「キム・ヨナの007の方がセクシーで格好いいよね~」と言おうもなら、激しい反撃と反論を繰り返し、友人をビビらせたものです(実話)。
真央の芸術性とキム・ヨナの安っぽいセクシーを同レベルに並べるなんて・・・!違うわよ、真央とヨナは違うわよ!!!あり得ない・・・!とひとり怒り狂っていました。
ヨナの変化のない、いつ見ても同じ、スカスカプログラムがなんであんなに高得点やねーん!!!とマジで思っていました。
今でも心の底から思っています。キム・ヨナは持ち上げられた女王だ、と。というかキム・ヨナ(オーサーか?)のスタイルと戦略がISUの採点システムが合致してしまったのよね、と。
あ、認めます、陰謀論の影響を受けていますね(汗)
ともあれ、わたしは浅田真央選手が引退して、フィギュアスケートへの関心をかなり失いました。
羽生結弦ファン(ユヅリスト)の発言にビビった瞬間
それは帰り道。
フィギュアスケートファンの仲間と会場から帰る途中、たまたま周囲にいたマダムの会話にビビりました。
ちょっと会話の流れは把握できていないのですが、たぶん、そのグループの中にアイスショーを見るのが初めての人なのか、あまり詳しくない人がいたのだと思います。
その人が「宇野昌磨君、かわいいね。フィギュアスケート、うまいね。将来が楽しみだねー」かなんか知らないですけれど、とりあえず宇野昌磨選手に対して何らかの褒め言葉に近いポジティブな発言をしたんだと思います。
それに対してグループの女性たち(多分、この人たちが筋金入りの羽生結弦選手ファン)が激しく激高したのがはた目にもはっきりと分かりました。
彼女たちが何を言ったかは正確には覚えていません。が、当時はとにかく驚きました。
妙齢のマダムが第三者に聞こえる形で、特定の選手を罵倒する発言をするなんて・・・!と。ちょっとマダム、ここはネットじゃありませんよーリアルですよー理性を取り戻して・・・!と驚きました。
この時、わたしは、羽生結弦ファンの一部は宇野昌磨の登場と成長を喜んでいない、ということをはっきりと認識しました。ま、そうだろうと思っていましたが、明確に理解しました。
思えば、羽生結弦選手が登場した時の高橋大輔ファンとのあれやこれやもあったしなーと遠い目をしてしまいましたことよ。拍手事件とか、ブーイング事件とか。
しみじみと歴史は繰り返すのだ、と実感しました。
来シーズン、女子の日露決戦、もとい、群雄割拠時代の到来が待ち遠しい
フィギュアスケートのブログをやめてスパッと消去すると、わたしはフィギュアスケートブログを追わなくなりました。
もう真央はいないし・・・とフィギュアスケートを薄ーく、遠ーくから眺めていました。
ちょっとワイドショーを見るような感覚で眺め、メドベージェワとザキトワの争いを眺め(基本的に、わたしは男子よりも女子の方が好きです)、ロシアジュニア女子の4回転に驚きと感動を覚え、三原舞依選手に真央を重ねウルルとし、紀平梨花選手のトリプルアクセルにおー!と感動し、薄ーく、遠ーく眺めておりました。
たぶん、女子のロシア一強、男子の羽生結弦選手一強に楽しさを感じなかったことも大きいですね。
わたしは基本的に群雄割拠時代が好きなのです!宿命のライバル対決が好きなのです!
一方、「こいつがパーフェクトな滑りをしたら、こいつが絶対に勝つぜ!絶対王者がいるぜー!」みたいな雰囲気は好きじゃないんです。
近年で言えばメドベージェフしかり、ザキトワしかり、羽生結弦しかり。かってのプルシェンコもそうですね。
だから、これらの圧倒的に強い選手はきわめて興味薄~く眺めておりました。
本音を言えば、宇野昌磨選手やネイサン・チェン選手、ボーヤン・ジン選手には明確に羽生結弦選手を倒してほしかった。宮原知子選手にはメドベージェワやザキトワを倒してほしかった。アレクセイ・ヤグディンにはもう少し頑張ってもらい、プルシェンコをガンガンと倒してほしかった。
トリプルアクセルと4回転が入り乱れる高難度ジャンプの対決
が、ここへきて絶対女王だったザキトワやメドベージェワが意外なほど脆さを見せ、それに比してロシアジュニア女子が激しくアピールし、日本女子も激しくアピールをしはじめました・・・!
望んでいた群雄割拠時代の到来ですよー!!!
来シーズンの女子の極めてハイレベルな群雄割拠時代を今から激しく待ち受けています。
フィギュアスケートはジャンプだけじゃない、表現力も・・・とか思っているわたしですが、シェルバコワやソツコワの綺麗に決まった4回転や紀平選手の幅のあるトリプルアクセルを見ると胸踊ります。キュンキュンします。
いやーフィギュアスケートにおいて、ジャンプはロマンですなー
というわけで、ロシアジュニア女子たちが体型の変化をものともしない形でシニアシーズンへ「おらー!!」とのし上がってくることを大いに期待しています。待っているよー
結果、久しぶりにフィギュアスケートブログやSNSを激しくチェックしているのですが、イヤーこの界隈、なかなか酷い・・・いえ、なかなか大変なことになっていますね。
フィギュアスケートファンのSNSやブログなどの情報発信が怖い
フィギュアスケートファンは圧倒的に女性が多い世界です。
彼女たちが展開するファンの世界は概ね2つに分かれます。
- 特定の選手が好き。でも、他の選手も応援する!
- 特定の選手だけが好き!他の選手は皆、敵!
このほか、フィギュアスケートが好き!だから見る!タイプの人もいますが、圧倒的に上の2つのタイプのファンが多い印象。
そして、わたしも含めて往年のファンは圧倒的に前者が多かったもの。
アレクセイ・ヤグディンを応援し、エフゲニー・プルシェンコ選手やティモシー・ゲーブル選手、本田武史選手を応援する、みたいな。
が、ここにきて急に後者の「特定の選手だけが好き!他の選手は皆、敵!」タイプのファンが増えている印象。
特定の選手だけが好き!他の選手は皆、敵!タイプのファンの特徴
彼女たちの特徴としては以下の3つがあげられます。
- 特定の選手が正義
- 特定の選手の立場を点数や順位的に脅かすライバル選手を敵とみなし、攻撃対象とする
- 一方、勝負の場において敵にならないライバル選手はやたらと褒めそやす → 公平なフィギュアスケートファンを装うため?
この攻撃のレベルが半端ないのですーとにかく怖いのですー
SNSやブログを駆使してありとあらゆる形でライバル選手を貶めていきます。思い込みが激しく、酷いモラル無き攻撃です。選手の滑りだけではなく、人格やコーチ、家族をも否定するような攻撃です。
近年は男子選手のファンにその傾向が極めて強いですね。そして、一部の女子選手もその被害にあっていますが・・・
これを見ていると、ああーもう誰のファンにもならないでおこう、と心の底から思っちゃいます。
ファンの制御無き暴走、その先はどこへたどり着くのか
インターネット社会の発達とともにファンの応援が暴走しているように感じます。
SNSやブログを通しての自己顕示欲的なものや承認欲求的なものが一部のフィギュアスケートファンに見られます。
こういう過激なことを言えば、同じファンに褒められる!共感を得られる!賛同してもらえる!そして、わたしは選手のためにこんなに頑張ったよ!選手の試合を見たよ!的なものをひたすらアピールすることで自己顕示欲や承認欲求欲を満たしているわけですね。
そして、欲望は果てしなくなっていく。
自己顕示欲と承認欲求欲を満たすためにますます過激になっていく、と。
それが一部のファンに起こっていることのように思います。
特定の選手をひたすら褒めたたえ、すべてを肯定し、尊い神のようにますます崇める一方、ライバルを舌鋒鋭く攻撃すること、重箱の隅をつつくようにねちねちと嫌味を言うことに情熱をそそぐことに何の意味があるのでしょうか?
より過激なこと、より扇情的なこと、より攻撃的なことを告げて特定の選手を上げて、特定の選手を下げることに熱中している人たちはそれが選手やファンにどう思われているのか考えたことがあるのでしょうか。
結局、選手ではなく、自分しか見えてないのではないでしょうか?特定の選手を応援している自分に酔いしれているだけなのではないでしょうか?そして、ますます暴走していく、と。
それが、怖い、と思うのです。
おまけ、というわけで全日本フィギュアスケート選手権の感想
楽しい試合でした。
故障を抱えた宇野昌磨選手はピリッと決めた一方、高橋大輔選手はグダグダでしたね。笑
でも、そのグダグダぶりも絵になるし、なによりもベテランらしい会場を引き込む力でした。一世を風靡した選手のみが持ちうる華やかさで笑みがこぼれました。現役続行も楽しみなニュース。
女子は坂本花織選手が優勝・・・!去年に比べるとぐっと大人っぽく、情感豊かになったこともよいですね~
紀平梨花選手の優勝を阻んだのもいい。宮原知子選手の5連覇を阻んだのもいい。群雄割拠時代の到来だよね、と。来年の日露決戦はもちろん、日本人選手同士の戦いを楽しみにしているよーと心の底から思っています。
そして、来年は三原舞依選手が表彰台にのぼるところをみたい!彼女の天使のような清らかな滑りが好きなのですー大好物なのです。