数年前、HSPという言葉を知りました。
HSP、Highly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン)。
そこに書かれている診断項目をチェックしていくと、あてはまる、あてはまる(汗)そして、これはわたしのことだ!と。そうか、わたしの感受性の鋭さはHSPという特性だったのか、と妙に納得したものです。
わたしは周囲のありとあらゆるものに反応してしまい、心が落ち着く暇がありません。
自分のことはもちろん、周囲のこと、例えばテレビのニュースや雑誌などから得られる情報などにも。とにかく自分が触れた、接したことに喜び、怒り、泣き、落ち込み・・・ととにかく、心のアップダウンの激しさに戸惑うことが多く。特に生理周期と重なるとますます激しくアップダウンを繰り返します。
そんな自分の心の動きをコントロールしたく思い、いろいろと努力を。
が、うまくいかないことの方が多く、「これがわたしの性格なんだわ」と諦めていました。
高橋敦著『「敏感」にもほどがある』
Amazonの商品説明によりますと・・・
HSP(敏感すぎる人) ― 5人に1人がもつ「高感覚気質」だった。自身がHSPである著者が、自分の日常をわかりやすい4コマまんがと、イラスト(本人作)で紹介。
と書かれています。
HSPを自覚している著者の生活とHSPに対して、どのように処しているのか書かれています。
著者の生活は恐らくHSPの自覚がある人ならば「分かる、分かる」と思うことが多いのではないでしょうか。
少なくともわたしは大いに共感しましたことよ。
【作者のブログ】中年HSP記
HSPとは「敏感すぎる人」。
HSPとは極度に敏感すぎる人々を指します。普通の人より感受性が強い人。
従来は単に性格としてとらえられていましたが、近年は先天的な脳や神経系の特徴による「気質」と考えられています。
そして、どこの国でも、このHSPの気質を持っている人が5人に1人存在していると言われています。
HSPは病気ではありません。
しかし、些細なことに敏感に反応し、神経が高ぶりやすいため、心身ともに疲れやすい傾向があります。非HSPの人からすれば「気にしすぎだ」ということをHSPの人はクヨクヨと受け止めます。
この敏感すぎる反応は生きていく諸刃の剣となりがちで、HSPの人の多くは生きづらさを抱えているとされています。
HSPチェックリスト、あなたは何個あてはまりますか?
以下は『 「敏感」にもほどがある 』より抜粋しました。すべて、「イエス、ノー」で考え、最後に「イエス」を集計してください。
- 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づく方だ
- 他人の感情や体調に左右される
- 体の不調(痛みや不快感)にとても敏感である
- 人にあった後、疲れて一人になりたいと思う
- カフェインに敏感に反応する
- 服の肌触りや着心地が気になる
- いつの間にか空想にひたってしまう癖がある
- 他人の会話に無意識に注意が向いてしまう
- 宗教的なものスプリチュアルなものに関心がある
- 芸術や音楽などクリエイティブなことが好きだ
- ウソをつくとひどく良心がとがめる
- ちょっとしたことでも、びっくりしやすい
- いろいろなことを同時にするのが苦手であり、混乱してしまう
- 言葉にならない他人の気持ちによく気が付く
- 物を忘れたり、ミスをしないように気を付ける
- 何かに気を取られてミスすることが多い
- 言葉のニュアンスがきになってしまう
- 刺激が多いとイライラすることがある
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 引越し、模様替えなど生活の大きな変化が負担である
- グループにいると自分らしくいられない
- 人目がとても気になる
- 競争させられることがきらいだ
- 理由もなく気分が良かったり、悪かったりする
- 子どものころ、周囲の大人や子どもから、内向的であったり、内気と思われていた
12個以上あてはまれば「HSP」の可能性があります。
わたしは23個あてはまりました。当てはまらないのは11と23。それ以外は概ね該当します。
個人的に感じた、HSPあるある!『「敏感」にもほどがある』
書店で並べられている表紙を見た時「ピン」ときました。これも感受性の鋭さなのでしょうか。笑
そして、ページを開き、第1章の冒頭にこれを書かれているのを見た瞬間、「あ、これはわたしのことだ!」と体感を得ました。
人といるだけで疲れてしまう
そう、「人といるだけで疲れてしまう」。
むちゃくちゃ疲れてしまいます。
わたしの場合、主人以外の人といると疲れます。汗。場にいる人の数が増えれば増えるほど疲れます。
人から受けるエネルギーや感情、思考を勝手に受け止めてしまうんですよね。わたしに関することはもちろん、わたしに関しないことも受け止めてしまいます。
また、うっかりとその場の人の注目を浴びてしまうとたちまちのうちにテンパります。とりあえず、目立たず、おとなしく、壁の花になっているのが安寧です。
こんなことが続くと・・・
ひとりが好き
むちゃくちゃ好きです。
ひとりで過ごす時間がとても好きです。わたしはひとりの時間をとても大切にしていますし、ひとりの時間がないと生活のリズムを保てません。
このひとり時間で、自分を癒して、慰めて、何とか自分のバランスを保っているような感じです。
人と過ごす時間がストレスフルで辛いものであればあるほど、周囲に壁を作ってひとりになります。自分の内に閉じこもります。
だもんだから・・・
会社勤めがつらい
そうなんですよね、会社勤めが辛かったです。。。
そもそも人といるだけで疲れるわたし。机がずらーっと並んでいるフロアーで何十人の人と並んで座るなんて拷問でしかありません・・・わたしと関わりがあるないは関係ないのです。ただ、同じ空間に人がいる。それだけでわたしのストレスはマックス状態に。
初めて務めた職場の人間関係は良かったと思います。とても良かったのですが、それでもわたしは疲れ、辟易し、4年ほどで職場を去りました。しばらく、人と接したくない、と。わたし、「引きこもり」の人たちの気持ちがちょっと分かる気がしますもん・・・
ま、とはいえ、正社員として次の職場へ移りましたが、やはり働きづらさ、生きづらさは常に抱えていました。
この2社目は特に人間関係とどうでもいい権力闘争に悩まされましたね~汗
正直なところ、これに辟易し、派遣社員になったようなもんですもん・・・派遣社員はわたしにとってやりやすいものでした。「派遣社員」と言うだけで人間関係をざっくりと簡素にすることができ、意識を飛ばしやすかったりしました。
現実じゃない、どこかよその世界へ。
意識が拡大してしまう
え、これってHSPだけなの!?と驚きました・・・
悩んでいる人格とは別の、もう一つの意識みたいなものがあるような気がします。悩んでいる自分を俯瞰しているような意識。生活する自分から乖離しているような意識です。
その世界でのわたしは万能です。わたしの欲望や願望も概ね叶えられてしまいます。いともたやすく。
それを「神」だと意識したことはありませんでしたが、その拡大意識がわたしを助けてくれたことは多々あります。特に子供のころ、その傾向が強かったように思います。わたしは目の前の現実からそむけるように意識を飛ばしていましたね~
今でもその傾向があります汗
中二病的なことをよく考えていますことよ。。。
参考ジブン手帳×『幸せな人がこっそりやっている手帳の書き方』わたしが週末にやる棚卸と心のリセット
そして、フリーランスをめざす
職場での人間関係に疲れ果てると、フリーランスやらひとり仕事を目指してしまいますよねー
ええ、わたしもひとり仕事を。もちろん、今もやっております。ひとり仕事はわたしを疲れさせません。他者の意識も感情も思考も入ってきません。
わたしは楽チンでしたし、今も楽チンです。
人と付き合うことで疲れるわたしから解放され、わたしはノビノビとしてきました。5年経過し、わたしはもう一度、外で働きたくなってきました。わたしの心の充電が満点になったのかもしれませんね(汗)
で、週4日のパート。
参考40代主婦の働き方、在宅ワークと両立、週4日のパート仕事を決め5年ぶりに外で働く、派遣社員との違いも。
とりあえず、この仕事のいいところは2日行けばとりあえず休める=ひとりになれる、ということ。そして、職場でその仕事ができるのはわたしだけで、わたしが好きなように仕事ができることでしょうか。
というわけで今のところ、ストレスは最小限で済んでおります・・・いつまでそれが続くのか定かではありませんが・・・それが難しいところですね。
結局、このパート仕事も辞めました(´;ω;`)ウッ…
年齢を重ねて実感した、わたしの心を保つ方法
突発的な「刺激」に弱いことを自覚しているわたしは刺激を受け流す方法やシャットダウンする方法を常に模索していました。
それさえできればわたしは心を安定できるんだわ、と。ヨガ、瞑想、座禅などですね(^^;
それらが助けになることもありますが、それ以上にわたしはわたしの心の弱さを自覚することが一番助けになりました。
わたしは弱い。わたしは脆い。わたしはすぐに倒れる。わたしはすぐに傷つく。そして、わたしはHSP。
それらを自覚したうえでわたしはわたしに栄養素をあげることにしました。
- わたしにアメをあげる。
- 文章を書いて吐き出す。ブログでも手帳でも日記でもOK。
- 自分は自分、相手は相手とできるだけ割り切る。切り離すぐらいの勢いで。
- ひとり時間を確保する。
- とりあえずウォーキング。
- お気に入りの香水を見つける。常に自分だけを意識させる。
後、本によると同じHSPの人と話し合うのもいい、と書かれていました。なので機会があれば話し合う場などに参加をしてみたいですね。わたしが開催するのもアリなのかな?ちょっと考えます。
あとですね、HSPは若い頃、本当に辛いと思います。
わたしもそうでした。その中、いろいろと試行錯誤しました。悩みました。カウンセリングを受けたこともあります。それでも生きづらさは解消されませんでしたし、40歳になった今もドーンっとわたしの中に「生きづらさ」が存在をしています。おばちゃんになっても人とのコミュニケーションは未だに緊張します。在宅ワークを抱えて、知り合いのいない所へ行きたくなります。
でもね、年を重ねると自分なりに処方術を得るもんです。
自分の心を落ち着かせるための自分なりの処方術を得ます。むしろ、得てください。さもないと辛くなるだけです。周りにも甘えてください。
そうするだけで少し楽になることもあります。その「少し楽になる」ことの積み重ねがHSPを助けてくれるとわたしは信じています。
そう、小まめにわたしを癒してあげましょう。
「変わっているね」「個性的だね」と言われるけれど、これがわたし
幼いころから「変わっているね」「個性的だね」「不思議ちゃんだね」「天然だね」と言われることが多かったわたし。
漫才でいうと知らず知らずのうちに「ボケ」の役割を担うことが多いわたし。
マイペースで協調性が限りなく薄く、ひとりの世界に閉じこもるのが大好きなわたし。
でも、それがHSPの特性なんだなーと思うとスーッと心が軽くなりました。
作者の高橋敦さんとすべてかぶるわけではありませんが、『「敏感」にもほどがある』を読んで心が軽くなりました!
あ、わたしだけじゃないんだ、と。
これはHSPの特性なんだ、と。
この感受性の鋭さゆえに読書とかものすごく楽しめるんだよね~シミジミ。共感し、感動する、と。
今、えらく感動しております。笑