『満ち欠けスケジューリング術』を読んで面白いな、と思ったことに手帳を使う人が2つに分類されていることでした。
トップダウン派とボトムアップ派。
ちなみにわたしはボトムアップ派。トップダウン派と思われる手帳はことごとく挫折をしており、1冊も続いていません。一方、ボトムアップ派の手帳とはすこぶる相性が良い、と感じています。
それと同時に「あ、もう、これからトップダウン派の手帳には慎重にいこう」と目が覚めました。
『満ち欠けスケジューリング術 ムーンプランナー』を参考に月のスケジュール帳を作ってみた
トップダウン派とボトムアップ派
トップダウンとボトムアップと聞くと会社経営が思い浮かびました。
トップが会社のすべてを仕切るトップダウン型の経営か部下の裁量に任せるボトムアップ型の会社か、という違い。どちらがやりやすいか、は個々によって異なるでしょう。
わたしはボトムアップ経営の会社の方が肌に合いますね。トップダウン派とはとても相性が悪いです・・・
その傾向が手帳にも現れていました。
トップダウン派の手帳 例「夢をかなえる手帳術」
これを手帳にあてはめるといわゆる「夢をかなえる手帳術」「引き寄せ系手帳術」などがトップダウン派の手帳に当てはまります。
まず、壮大な夢を、目標を描きましょう。あなたが本当にやりたいことは何?あなたの望みは何?と正しく望めばなんでも叶うのよ、系の手帳です。手帳に夢や欲望、願望を綴り、あなたはその夢に向かって走りなさい!と。
わたしが挫折した「逆算手帳」もこれに当てはまるような気がしますね。
夢を可視化させるために写真やイラスト、シールなど多用することも性に合いませんでした。
が、こちらの手帳が大好きな人も多いでしょう。
トップダウン派
- 夢や目標があると楽しくなり、思考がクリアになる。
- 直近の予定より、遠い未来の夢を思い描く方が楽しい。
- 計画が実行され現実になると、最初ほどのワクワク感がない。
- やることを指示されるより、立場を明確にされる方が分かりやすい。
ボトムアップ派の手帳 例「バレットジャーナル」
もう一つ、ボトムアップ派はそれと真逆。
未来のことや将来のことではなく、今現在やるべきことにクローズアップをして、ToDoリストを作成して、潰していくことで大きな目標や課題をつかんでいく、という形になります。
近年、注目を浴びているバレットジャーナルがこれに当てはまります。
付箋でタスクを管理する(←大好き)とか、やりたいことを100個書きだす(←よくやっている)とか、リスト化する(毎日やってる)のもボトムアップ式のやり方です。
ボトムアップ派
- リストアップ作業が好き。
- 夢を書けといわれると、どこから手を付けていいのかわからない。
- 予算や締め切りなどアウトラインがある方がやりやすい。
- 立場や役割よりも、やることがはっきりとしている方が動きやすい。
自分はどちらのタイプ?複数の手帳を使っていくうちに見える
個人的に思うのは複数の手帳を使うと、自分に合うタイプの手帳が見えてくる、と思います。
例えば、わたしが「夢をかなえる手帳」系の手帳や「逆算手帳」を使っていた時。
これらの手帳は本当にワクワクします。さぁ、手帳を使ってあなたの人生の道しるべ、人生の地図を明確にしていこう。そう、それらの手帳を開くと新しい世界に飛び込む高揚感やトキメキは確かにあるのです。
現実感を得られなかった夢をかなえる手帳
その一方でわたしには夢を叶える系の手帳を使っても現実感がまったくありませんでした。
「リミッターを振り切って夢を書いて!」といわれてわたしなりに頑張って書いてみたものの、その夢が本当にわたしの夢なのか?と猜疑心を抱いてしまう始末。はたまた、書きながら「そんな夢は絶対に叶わないしな・・・」と達観してしまう部分もありました。
結局のところ、自分が思い描いたはずの夢が全く信じ切られず、どこまでも砂上の楼閣でしかありませんでした。
むなしさが残り、結局、そういう手帳は使わなくなりました。
今にして思うとわたしのタイプにあう手帳ではなかったのでしょう。
これらの経験を経ていただけに、『満ち欠けスケジューリング術』で知った、手帳におけるボトムアップ派、トップダウン派の話はストーンと胸に染み入りました。
ボトムアップ派のわたし、現在の手帳はジブン手帳とバレットジャーナル方式のミドリのMDノート、そして自作スケジュール
現在の手帳はジブン手帳。
そして、メモ魔のわたしはサブにバレットジャーナル方式のToDoリスト(ミドリのMDノート)も持ち歩いています。さらにプラスして、自作スケジュール も活用することに。
使い分けとしては以下の要領で行っています。
- ジブン手帳 スケジュール管理とライフログ
- バレットジャーナル 日々のToDoリスト、その他の細々としたリスト作成
- 自作スケジュール 月の満ち欠けを意識して上記の2つを計画的に実践していくための一種のトリガー(きっかけや信号)
極めてボトムアップ派らしい使い方ではないでしょうか。自作スケジュールに書くことも基本はToDoリストですし。
これがわたしにとって心の落ち着く使い方。
が、別の視点で見ると欠けているものがあります。
将来に対する展望やライフプランなーんてものが皆無。わたしはそういうことを思い描くのが本当に苦手で、避けている部分があるかもしれません。
日々のタスク管理に終始している現状
なんていうんだろう?
わたしの中に何が何でもこうしたい!こうありたい!という欲望が薄いんです。ただ、淡々と日々のノルマとタスクをこなすことで落ち着いてしまっています。
それはそれで生活が回るのでいいのです。が、わたしの中には「もう少し欲張りたい、欲を持ちたい、高みを目指したい、お金が欲しい」という気持ちも少なからずあります。
いや、正直に言うと大いにあります。
が、今のわたしはそれと向き合うのを避けているような気がします。
夢を叶える系の手帳はそれを嫌でも考えさせる手帳であり、わたしが無意識に避けているものに嫌でも向き合わせようとしています。
だからこそ、今、リミッターを振り切るためにトップダウン手帳を手にしてみようか、と。
自分の弱点を理解した上でトップダウン派の手帳を利用してみようか、と。
ボトムアップ派のわたしが夢をかなえる手帳を使うとしたら?
具体的にこれを使う!とは決めていないのですが、さほど焦る必要もありませんので年内にじっくりと考えたいと思います。
既存のバレットジャーナルを使うかもしれませんし、ジブン手帳をカスタマイズするかもしれません。はたまた、自作するかもしれません。
手っ取り早く購入するかもしれません。そして、それが一番現実的かな、とも思っています。
自分が苦手なことに向き合うためには、自分がチョイスして選んだものだけを書くのではなく、手帳に決められたことを書くことでみえてくるものがあるかもしれません。
ちょっと探してみましたが、こんなもの?いまいち、ピンっと来ないのですが・・・
以下は使ったことがあります!が、結局は挫折しました(^^;
内容は普通の手帳的で使いやすかったように思います。また、これにするかもしれません。本当は 逆算手帳 なんかを使いこなせるといいのかもしれませんが、お高いですしね。
「満ち欠けスケジューリング術」は手帳好きさんにオススメです。