『銀の海 金の大地イラスト集』歌凝姫×須久泥王、こんな結末になろうとは。

銀の海金の大地

先日、以下の記事にコメントを頂きました。

〔参考〕『銀の海 金の大地』(氷室冴子)ああ、この続きはどうなっていくんだろう。

そこで知った事実。

氷室冴子さんの『銀の海 金の大地』シリーズのイラスト集に気になる続きがある、という。

え、何、歌凝姫(うたごりひめ)×須久泥王(すくねおう)に続きが!?清らかな初恋からズブズブな不倫に突っ込んだあの二人に続きが!?と興奮をしてしまい、Amazonでサクッと注文をしました。

Amazon:古代転生ファンタジー 銀の海 金の大地 イラスト集

で、到着しましたので読み終え、茫然という。わたし、しょっちゅう呆然としていますね・・・

※今回のお話は理解できない人にはまったく理解できないお話です。

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氷室冴子著『銀の海 金の大地』。

サクッとWikipediaから引用を。

古事記にある「狭穂毘古(さほひこ)の叛乱」の物語に前後を付け加え、脚色したストーリーとなっている。 キャッチコピーは「古代転生ファンタジー」。このコピーはすべての単行本の表紙にも印刷されている。

雑誌「Cobalt」上で1991年10月号から1995年4月号にかけて連載され、序章にあたる「真秀の章」が完結した(単行本で全11巻)。作者のあとがきによると、少なくとも全20冊に及ぶ予定の長編で、次は佐保彦を主人公とし た「佐保彦の章」が執筆されるはずだった。しかし、その後13年ものあいだ、このシリーズが再開されることはなかった。やがて2008年6月6日に作者が死去。未完の作品となった。

ファンの間ではこの佐保彦の章がいつ書かれるのかやきもきしまくったという・・・結果として、書かれることなく作者がお亡くなりになり・・・氷室冴子さんはわたしの青春そのものでしたので、本当に悲しかった涙。

『銀の海 金の大地』の続きが読めないことはもちろん、氷室冴子さんの新しい小説が読めないことがもっと悲しい。今なお悲しい。

『銀の海 金の大地』歌凝姫×須久泥王とは。

語らせると長いよー笑。

何せ歌凝姫×須久泥王は『銀の海 金の大地』では一番大好きなカップルだからねー笑。この二人の関係は非常に強烈な印象となって残ります。

清らかな初恋から初寝、裏切り、そして、ズブズブの不倫関係、その裏に張り巡らされる陰謀・・・今思うとこれが少女小説の内容か!と突っ込みたいレベル。だからこそ、大学生~社会人になっても読んで、今なお手元から離せない、という。

歌凝姫も須久泥王も生まれから中途半端であり、姫であり王子でありながら姫ではなく王子ではない、という根なし草のような境遇を。それゆえに歌凝姫は美しく、驕慢であり、常に頭を高くそらし。引き換え、須久泥王は人当たりの良さ、そつのない処世術と諦めで軽やかにほほ笑むことですべてを覆い隠し。

二人は己の出自がもたらす意味を知っていたがゆえに、それぞれに別の道を歩まざるを得なかった悲劇。

愛したのはあなた、愛したのは君。

でも・・・須久泥王は意に染まぬ婚姻を受け子を成し、歌凝姫は佐保彦の前にクジャクのように見せびらかされると。

政治や陰謀、権力闘争の前に幼く清らかで美しい二人の初恋など簡単に踏みにじられるものでしかなかった。その中で二人は己の武器を磨くしかなかった。美しさとプライド、そして、表情を消すことを。

で、この二人は話の本筋にはさして重要じゃないのかもしれないけれどーと思っていましたが、コメントで指摘いただいた「神功皇后」という名に興奮をしてしまいました。

そうか、そう繋がるのか!と。

高額姫の出産が意味するもの。

初恋を捨てた須久泥王は葛城の高額姫(たかぬかひめ)を妻問いすることに(結婚したってことー)。

そして、この高額姫との間に姫を成しますが、それが神功皇后じゃなかろうか、と。指摘されるまでまーったく気づいていませんでしたww

改めて調べると神功皇后は息長筋の姫だったんですね!

なんでか勝手に皇族だと思っていたわー

が、彼女が神功皇后かもしれないと分かっても、それが佐保彦の乱とどう結びつくのか、今一つわたしの頭ではピンっときませんなー。どう時代を乗り越えさせたらいいのやら、系図を前に途方にくれるという。

でも、別の角度から考えるとこれはのちの転生へと繋がるんじゃないだろうか?

まずは「佐保彦の乱」。

そう、佐保彦の乱。

王の最愛の妃である佐保姫が兄の佐保彦の王子が手に手をとりあいながら、火に焼かれていく、と。そこはもう歴史的事実(?)。

そこへ真秀が「佐保彦、生きるのよ」と飛び込んで・・・

いやいや、これじゃいかん。サクッと佐保彦に亡くなってもらい、佐保彦は佐保姫が王との間に産んだ誉津別命に生まれ変わり・・・生まれ変わり・・・で、どう神功皇后と結びつくのでしょうか(;´・ω・)

で、蘇ったと思われる真澄(日触)はどう絡んでくるのでせうか?真秀は・・・と思ってハタと。真秀と佐保彦が共に火に包まれるのであろうか?そして、来世こそ結ばれることを願って・・・佐保姫はひそかに子を育てる、なんてことは無理かなぁ~。

ああ、このあたりは本物の『古事記』の知識が必要となってくるわねwww

で、歌凝姫の青い鳥は。

今回、入手したイラスト集によると・・・

須久泥王は葛城の高額姫と心の交歓をし、依り代を見つけたような形に。

その高額姫は夫にとっての羽衣の姫である歌凝姫へ赤子と夫を託した・・・という。なんだか美しい物語ね。

でも、歌凝姫にとって、もうクラゲのような須久泥王はどうでもいい存在だと思うの。女にとって過去の男は所詮過去の男よ。憎しみと怒り、もしくは百歩譲っても情ははあったとしても、愛はないわね!みたいな。

かといって、あの高慢な気位高い高額姫が乳母とはねー・・・ちょっと想像できんわ。

あ、でも、歌凝姫が育ての親となることによって、息長筋の姫になるのかしら?

子供に己の幸せを託すみたいな?

でも、それは歌凝姫じゃないわ、と思うのはわたしだけではないはず。ああ、つくづく歌凝姫には幸せになってもらいたいもの・・・

とはいえ、このお話で純粋に幸せな人なんか誰一人も思いつかないわ・・・哀しいお話ね。

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ワタノユキ

奈良在住のアラフォー主婦。
マイペースに生きる主婦 & 在宅ワークの日々(since20141003)。理想と現実の狭間を永遠に彷徨い中。 詳細なプロフィールはこちらにて。 わたしらしく年齢を重ねる 大人の塗り絵ライフ もよろしく♡
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コメント

  1. ユラク より:

    イラスト集収録の短編の感想UPして頂いてありがとうございます!
    >歌凝姫と須久泥王
    高額姫の産んだ姫をはさんで穏やかな和解モードにわたしも呆然としました。姫は息長で育って大王家に嫁ぐんでしょうね。
    >佐保彦の乱以降
    誰がどのように転生していくのか考えると途方に暮れてしまいます。以下の文章は、真保の章が完結した時に、雑誌コバルトに載った氷室先生のコメントなんですが・・・。

    引用開始————–
    Q.物語が新たに始まる前に、今後の展開や見どころをチラリと教えてください。

    A.この後、時代はヤマトタケルなどで有名な内乱状態→5世紀の河内王朝の応神・仁徳期。 さらに雄略期。また内乱があって6世紀の継体天皇を経て、聖徳太子の伯父さんの
    敏達天皇→用命天皇(聖徳太子の父)→暗殺された祟峻天皇→あの推古天皇の 時代となりますが、そのあたりでイロイロ書きま~す。
    運命の皮肉というか、ふたりの転生先は仇ともいえる「春日豪族」。大豪族「春日氏」を 中心に、一大古代ロマンになるのではないかなーと。美貌の皇后とか、暴虐な天皇にイビられる憂愁の貴公子とか出てくる、はず……。
    ———–引用終

    春日豪族・・・真澄が転生した(と思いわれる)日触王は、娘を何人も大王に嫁がせてまして、その血筋だろうなぁとは思うんですけど、嗚呼、本当に読みたかったです(涙)。

    長々とコメントしてすいませんでした。銀金の続きを本気で考えている同志がいらっしゃって本当に嬉しかったです。

  2. ワタノユキ より:

    ユラク様
    コメント、ありがとうございます。
    今回、ユラク様のコメントを拝見していろいろと考えさせられました。わたしが思っていたよりも時代は下る予定だったんだなぁ、と。わたしはコバルトではなく、単行本で読んでいたので、いろいろと情報を見落としていますな(;´・ω・)

    とりあえず佐保彦の章で真秀と佐保彦はサクッと死に、佐保姫は何とかして生き延びる、と言うのがわたしの頭の中で出来上がっております。
    で、その後、時代は飛び越えて・・・二人は誰に生まれ変わるのだろうか?

    >ヤマトタケルなどで有名な内乱状態→5世紀の河内王朝の応神・仁徳期。 さらに雄略期。また内乱があって6世紀の継体天皇を経て、聖徳太子の伯父さんの敏達天皇→用命天皇(聖徳太子の父)→暗殺された祟峻天皇→あの推古天皇の 時代

    時代範囲が広すぎますね・・・
    ひょっとすると真澄は日触に生まれ変わっていない可能性もありますよねー勝手に生まれかわったーと思っていましたが。
    日触は歴史における繋がりの存在でしかないかもーと思ってきました。あ、でも、春日豪族に生まれ変わる、ということなら、真澄の可能性もかなり高いとは思うのですが・・・物語の雰囲気もそんな感じでしたし。
    ひょっとすると、真秀と真澄の転生した時代は重ならない可能性もありますね。真秀と佐保彦は共に死に、共に生まれ変わるけれど、一足先にいった真澄は・・・みたいな。

    ユラクさんのコメントのおかげで妄想がいろいろと広がっております。
    古事記を読もうと思いました!