今日から時系列に華麗なる派遣社員ライフを綴っていきたいと思います。
が、しょっぱながちょっとカライ話ですが・・・また、この話は結婚前の話ですので、主婦から派遣社員というタイトルは間違っておりますが(汗)、お許しを。
月120時間以上の残業と休日出勤がフツーという激務の社畜 & 正社員時代、同じフロアで派遣社員の人が「あ、時間がきましたので帰りますー」という姿に殺意を覚え・・・いえいえ羨ましかったです。
本当に羨ましくて、羨ましくて「次は派遣社員だな・・・」とうわ言のように呟いていました。今思うとわたしは完全に危ない人だったわ・・・遠い目。
そして、正社員の仕事を辞した後、わたしはあっさりと派遣社員への道を。
大手外資系サービス業でDTPオペレーター
初めての派遣先企業をざっと説明をしますと・・・
- 業種:大手外資系サービス業
- 職種:DTPオペレーター兼庶務 ※デザイナーかも?
- 内容:ポスターやチラシなどのデザイン、HPの修正、お茶出しなど
- 残業:ゼロ ← どんなに仕事が詰まっても絶対にしないでくれ!と言われたのでゼロ。
- 仕事の指示をする人:30代中ばの女性
- 完全に一人業務 & 職場に派遣社員はわたし一人・・・
前職の経験をかわれて派遣されました。
自分でデザインする仕事はやったことがないけれど(センス・やる気皆無 & 作品の提出もしていない・・・(^^;)、DTPとWEBの知識があり、才能の有無はともかくとして求められている作業は一応できること、社会人経験があることが買われた様子。
一方、わたしは派遣先企業の「残業はないと思ってくれていいです。むしろしないほうが嬉しい」みたいなニュアンスを感じ取り、「しめしめ狙い通り!これが派遣社員よね!」とあんまり悩まないで決めました。
わたしの仕事は順調、だが、同じ仕事をする子が?
仕事そのものは順調に。
デザインセンス皆無のわたしですが、あの頃は一応まだDTPの知識と技術があったので、センスはともかくとして、それなりの形に仕上げることは可能でした。ちょこっと仕上げては「いやー新しい人が入ると雰囲気が変わりますねー」となんだかいい滑り出し。
そう、わたしは特に問題がなかったのです・・・
問題はわたしと1週間も変わらない間に入ってきた若いオンナノコ。
直接雇用のフリーターさん。どうやらわたしと同じ仕事をするらしい。でも、わたしより時給は安い。
なんとなく気づいていました。派遣先企業の業績がさほどよくないことを。
業績悪化に伴い、今まで外注に出していた印刷関係の仕事を社内で行うことにより経費を浮かせようとしている & 残業は絶対にダメ! & その他諸々の姿勢から。
直接雇用 & 時給が安く・・・で同じ内容の求人をかけたけれど、求める能力を持った子が集まらない・・・で、間に合わせに派遣社員を雇ったけれど、本音は人件費が安くつく直接雇用にしたい!という叫びを。
で、派遣社員のわたしはとりあえず目の前にある仕事をこなす → その間に直接雇用の若いオンナノコを成長させる → で、その子が成長したら派遣社員のわたしとの契約は満了、という目論見だったんだと思います。
が、世の中そんなにうまくいくはずがない。
これがパワハラか、と実感する日々
新しく来たのはフリーターの若いオンナノコ。
デザインの「デ」も知らないけれど、デザインに興味があって、そういう仕事をやってみたかった、という女の子。多分、若い女の子にはキラキラしている世界だったのではないか、と思います。
そして、雇う側としては「能力は未知数だけれど、素直そう & 成長するかも?」という期待をかけて採用したのだと思います。
初めは皆、優しかったです。仕事の指示をする30代半ばの女性も優しく対応されていました。
が、その優しさも長続きせず・・・オンナノコに対する風当たりは非常に厳しいものに。わたしの想像を超えた嫌味と皮肉、怒声の応酬が目の前で繰り広げられることに(T_T)
当時のわたしは30歳を超えていました。
曲がりなりにも正社員として2社で働き、それなりに仕事の面も裏も斜めも横も奥の奥も見させてもらったような気がします。その間、非常に幸運なことにさほど酷いパワハラにもセクハラにも遭遇することなくきました。
が、派遣社員1社目でその噂のパワハラに遭遇を。
「パワハラ」とは、「パワー(権力)ハラスメント」の略です。 パワハラという言葉自体はよく使われますが、その定義自体はあまり知られていません。 パワハラの定義は「職場での権力を利用した嫌がらせ」をいいます。
それもわたしがいる前の席で。
それどころかフロアに他の職員がいる前で。完全にフリーターのオンナノコは萎縮を。可哀想なほどビクビクと。
オンナノコに対して、わたしがフォローできるところはフォローを、と思いましたが、それすら気に入らない様子。「分かっている?あんたは今、ワタノさんの手を止めている。ワタノさんの仕事のじゃまをしているのよ!」と更に追い詰めにかかる。
そこで、わたしが「大丈夫です。指示された仕事はキチンと終えますので」と告げようものなら、何故かわたしではなくオンナノコを責めにかかる、と。「ワタノさんにかばってもらって恥ずかしくないの?」とかかんとか。
万事がこの調子。追い詰め口調というか。
「こんなこともできないの?パソコンの何を分かっているの?今まで触ったことがあるの?そもそも、あんたには何ができるの?出来ることを教えて!」
と。
たぶんねー想像するにフリーターのオンナノコは自分の経歴にちょっとハクをつけたんだろうと思います。
「出来ます!分かります!」とね。
で、雇う側はそれを鵜呑みにして採用したものの、想像以上に出来なかった、と。使っていた云々は完全に自分の趣味の範囲での話だった、と。
イラストレーターやフォトショップなどのデザイン系のソフト操作はおろか、WEB系のソフト、Word、Excelも甚だ怪しかったです。
社会人経験のなさがすべてに出ており、そしてそれをフォローする人がいなかったことが彼女の悲劇でした。それはわたしも含めて。「ごめんなさい、何も出来なくて」と今思い出しても申し訳ない気持ちに。
が、その一方で・・・
そもそもそのオンナノコを採用したのはあんたでしょ?すべてはあんたの見る目のなさが招いた結果じゃないの?と仕事の指示を出している正社員の女に対して心が凍りつきました。そして、その正社員の女のやり方に注意しない周囲にも不信感が。
「この職場ではこれが普通なのか?」
と。
「これってパワハラだよね?」
と。
パワハラは見ているほうも辛い、何もできない自分が不甲斐ない
同じフロアの他部署にいたベテランパートさんに「ねぇあれ辛くない?何が原因なの?」と聞かれたりもしましたが、派遣されてまだ間もないわたし。
うかつに色々と話すのも怖くて超曖昧に返答をしていたような気が。「色々とあるのよー」みたいな。とにかく精神が疲弊していきました。豆腐メンタルの持ち主なもので。
あの嫌味か皮肉か怒声を毎日、身近で聞いている辛さ。
それに対して何も出来ない自分に対する怒りと不甲斐なさ。
次第にフリーターのオンナノコの要領の悪さにもイライラと。
すべてがもどかしく、腹立たしい感じでした。
自分も派遣されて間もなく、余裕があるわけでもなかったけれど、出来るだけオンナノコと一緒に昼を食べ彼女の気持ちを受け止めるように。
が、二人の気持ちは一致していたように思います。
「辞めよう」と。
そして、彼女は一足早く職場を去り、わたしは派遣契約をうち切ることを決めました。あんな女と一緒に働いておられるかっ!と。
派遣契約は3ヶ月をワンクールとしており、3ヶ月毎に更新する形をとっておりました。そのワンクールで結局はその職場を去ることに。
次の新しいオンナノコはこれまた
二人が去るとなるとまた新しく雇う必要性が。
というわけでこれまた若く、初そうな子がやってきました。その時に正社員の女と交わした会話が未だに忘れられませんwww
「新しい子が来るんですけれど・・・」
「ワタノさん、その子に仕事の引き継ぎとか指導とかお願いしていい?」
「わたし、口悪いし、気強いから、ワタノさんのように優しく教えられる人のほうがいいと思うの」
「イライラするとうどうしてもねー・・・また辞められても困るし」
・・・というわけでわたしが指導をし、仕事の引き継ぎをしました。優しく、優しくね。
でも、また何故かDTPの知識がない子でしたわ・・・遠い目。
わたしが去る前にまた正社員の女がその彼女にキリキリと切れていましたが、「もうわたしの知ったことではない」と職場を後にしました。
この職場で学んだこと、派遣第一社目は大手で派遣社員が多いところの方が安全
かように1社目は辛い職場でした(T_T)そして、派遣社員一人職場は何かと辛い、ということをしみじみと実感。
特に初めての派遣社員の場合は、派遣社員がゴロゴロといる職場の方がいいかもしれません。
そういう大手の派遣先では派遣のプロみたいな人がいて、色々と役にたつ情報を教えてくれます。派遣社員はやはり正社員と異なります。なので派遣のプロの教えは意外と役に立ちますし、心の拠り所になることも。派遣社員としてどう振る舞ったらいいのかわからない時に相談も出来ますしね。
そして、採用時に自分の経歴やスキルに色を付けるのは絶対にしてはいけない、と思いましたことよ・・・
派遣一社目が自分的には(´;ω;`)の環境でして・・・今後はどうなるんだろーと暗澹たる気分でした。
さて、次の派遣先は!?
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