生きているといろいろとあります。
ガクッと心が折れることもあれば、布団から出たくない朝もあります。眠れない夜も、涙があふれる時もあります。何もしタックない時もあります。すべてを放り投げだしたいときもあります。
そんな時のためにわたしがリストアップしている映画を紹介します。名付けて、「心が元気になる映画」。
ま、基本的にわたしの趣味リストになりますが、参考になれば幸いです!
皆さま、明日も前を向いて立ち上がるために2時間ほどちょっと現実逃避をしましょう。
※ネタバレあります。
立ち上がる女たち
『風と共に去りぬ』スカーレットの生きざまを見よ!
アメリカ南部の裕福な令嬢スカーレットの恋愛と結婚、そして、南北戦争を背景にした物語。
若く美しいスカーレットはとにかく自己中で高慢な女なんだけれど、何故か憎めない。なぜなら、彼女は不器用な女。事業を成功させる能力も才覚もあったけれど、恋を実らせる能力はなかったスカーレット。
すれ違いの果て、最後に去る最愛の夫の背中を見送りながらも、丘の上に立ち「明日には明日の風が吹く」とうそぶく彼女に「そうだ、わたしも立ち上がらなきゃ」という気にさせてくれます。
但し、長い!4時間近くありますので、時間があるときに。
『エリン・ブロコビッチ』実話をもとにしたストーリー
エリン・ブロコビッチ、金なし、コネなし、学歴なし、3人の子持ち、バツアリ。
生活苦に陥っているエリンはひょんなことから法律事務所の仕事を手に入れ、そこから後に全米史上最高額の和解金を手に入れる裁判に奔走することになる、と。
エリン演じるジュリア・ロバーツが車の事故にもめげず、人間関係にもめげず、クビにもめげず、男に逃げられてもめげず、持ち前の美貌とタフさとガッツさ、そして、素直な優しさで困難に立ち向かう姿がステキです。
ストーリー展開に飽きも中だるみもなく進みますので、最後まで目を離させません。映画の世界にどっぷりと入り込み、見終えた後、「わおー」と思えます。
『ブリジット・ジョーンズの日記』3部作
イギリスはロンドン、出版社勤務の30代ブリジット・ジョーンズと弁護士マーク・ダーシーの出会って、衝突して、付き合って、別れて、またくっついて、また別れて、またくっついて、妊娠して、結婚。
というお話です。
すべての作品をリアルタイムで見た世代。加えてブリジットとほぼ同じ世代で妙に共感し、すべてを追いかけました。
ブリジットのドタバタぶりに笑って、しんみりとして、ほっこりして、そして、また明日も頑張ろう、と思わせてくれた作品です。
上記の動画は3作目の『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』より。
1作目、2001年の作品。
3作目、1作目の15年後、2016年の作品。
『ペーパー・ムーン』こういう詐欺も悪くない
詐欺師の男と少女の軽妙なやり取りが最高に面白い映画。
二人を演じるのは実際の親子、ライオン・オニール(『ある愛の詩』のオリバー)と娘、テイタム・オニール。この作品で娘のテイタム・オニールは史上最年少でアカデミー助演女優賞を得ることに。
古き良きアメリカの時代を背景に、詐欺師の男をも振り回す少女の天衣無縫さと図太さとしたたかさ。テイタム・オニールが本当にうまい!
クスリと笑えてしんみりとして、そして、またクスリと笑える。そして、人生ってこんなものかな、と思合わせてくれる映画。
『女神の見えざる手』タフで冷徹、自らの信念のためにすべてを犠牲にできる強さ
アメリカの政治モノにつきもののロビイストと銃の規制法案が絡むお話。
と言ってもそれはあくまでも設定上のおまけ、という印象。とにかく、タフで冷徹でしたたかなヒロイン。敵が切り札を出すまで自らの切り札を隠し持つ怖さ。ヒロインの過去や葛藤などが描かれていないのが格好良くて惚れ惚れします。
落ち込みそうになった時、この映画を見ると「わたしも明日からまた頑張ろう!」と思えるのです。
この作品でヒロインを演じたジェシカ・チャステインはアカデミー賞もかくや、という演技を見せ、惚れ惚れさせてくれました。
男たちの頑張りにクスリと笑える映画
『リトルダンサー』父さん、僕の夢はバレエダンサー
イギリス、炭鉱町に暮らす少年。
ボクシングを習いに・・・行ったつもりが何故かバレエのレッスンに紛れ込み、少年は才能を発揮していく。頑固な父親に怒られながらも少年はバレエへひたむきな情熱を傾けていく。次第に理解を示さなかった父親も兄も少年のひたむきな情熱に折れていき・・・という話。
これぞ、男!という炭鉱夫の父親とバレエダンサーを夢見る少年の対比もさりことながら、登場人物がすべて基本的には温かくほのぼのと見れます。
少年が夢のために頑張る姿を見るにつけ、単純なわたしも頑張ろうと思うのです。
最後に現役のバレエダンサーアダム・クーパーがさっそうと踊っているのも必見。
『フル・モンティ』中年男たちの華麗なるストリップ劇場
鉄工所を解雇され、失業中の中年男たちが一攫千金(?)を狙って、ストリッパーになる話。
タイトルのフル・モンティとはすっぽんぽん、そう、素っ裸という意味だそう。
イケメンが裸になる映画なの!?と思ってはいけません。
引き締まった体も持っていないそこらへんにいるおじさんがフル・モンティに。おじさんたちは決してイケメンではないし、筋肉バキバキの肉体美もありませんが、熱いハートはあります。
笑えてしんみりとして、最後には拍手喝さいを贈りたくなる映画。いろいろな意味で勇気をもらえます(笑)
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』口は悪いが腕は立つぜ
笑えます。そして、ちょっぴりと泣けて、また笑えます。
雇われコックの主人公がオーナーと料理評論家に怒りをぶちまけ仕事を辞め、失業状態に。元妻と子供と出かけたフロリダでとにかく美味しいキューバサンドイッチに巡り合い、フードトラックをはじめることに。
主人公のおっちゃん(ジョン・ファブロー)がとにかく憎めない。そして、料理を本当に愛している様子がたまらなく、おっちゃんが作り出す料理は最高にうまそう・・・!
難しいことを考えないで、美味しいサンドイッチとちょっぴりのアルコールを用意して是非見てみて!気分がスッキリとします!
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『フォレスト・ガンプ』悪いことも良いこともすべて人生
人生はチョコレートの箱のようなもの。
激動のアメリカの歴史を背景に駆け抜けたフォレスト・ガンプの物語。フォレストは知能がやや遅れているけれど、まっすぐに前を向いて生きていく強さがあり、そして、その強さは周囲の人生をも変えていく類の強さであった。ババ、ダン中尉、ママ、そして、運命の女性ジェニー。
そういう意味でフォレスト・ガンプは映画を見ているわたし達の心も強く強く引っ張ってくれます。
人生は悪いこともあるけれど、良いこともある。素直にそう思わせてくれる映画。
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ただただ心癒されたい
『青いパパイヤの香り』最高のヒーリング映画
ベトナム戦争が起こる前のベトナムを舞台にした作品。
前半は奉公に出た少女ムイと奉公先の家族の物語、そして後半は一転して大人になったムイが恋を知り、結婚に至るまでの流れを描いています。
この作品はとにかく映像美に尽きます。
全編に漂う瑞々しさ。透明感。エロティシズム。美しい映画です。見ているだけでヒーリング効果を実感できます。
参考ベトナム映画『青いパパイヤの香り』にみる透明な官能性、すべてのお疲れ女子に捧ぐ
『青いサンゴ礁』無人島で暮らす少年と少女
船が難破し、無人島に流れ着いた老人と二人の子ども。
老人は二人の子ども、少年と少女に生活の知恵を授け、そして、死を迎える。残された少年と少女は手に手を取りあって二人で生活をする中で、成長に戸惑い、恋に戸惑い、妊娠出産に戸惑いながらも力を合わせて生活をしていく。
という王道の(?)無人島ラブストーリー。
本当に南国の景色と海を用いた映像が美しく、また主人公の少年と少女を演じた二人の俳優ブルック・シールズとクリストファー・アトキンズも本当に美しい。
非日常感を味わえ、ただただ癒されます。
とにかく、心打たれた作品を見ること
あなたの心の琴線に触れる作品はありますでしょうか。
とにかく、生活していく中で心折れた時、人生に疲れた時、落ち込んだ時、どうしようもない時、やるせない気持ちに襲われた時は心打たれた作品を見ましょう。
わたしの人生を幸福なものにするのも、不幸なものにするのも、わたしの心次第だよね!と思いこむようにしています。
というわけでお気に入りの映画で手っ取り早く元気になりましょう。
たとえ、空元気でもいいのです。空元気も続ければ(?)本物の元気になります。
笑って泣いて、しんみりとして、そして笑える映画を見ましょう!