わたしは自分がHSP(敏感すぎる人)だと自覚をし、それに対して向き合うことを真剣に考えはじめました。
HSPのチェックリストは以下の記事で紹介をしていますので、気になる方はチェックをなさってください。
『「敏感」にもほどがある』HSPの感受性の鋭さゆえの生きづらさをズバリと。
わたしの生きづらさを解消するために、いろいろとHSPの本を読んでいますので、ゆっくりと紹介をしていきたいと思います。
まずはこれ、『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』
タイトルを見た時、「ツラー」と叫んでしまいましたことよ(^^;
イルセ・サン著『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』。
まず、冒頭にHSPのテストがあります。
値はマイナス52~プラス140の間になり、この値が60以上ならHSPの可能性があります。尚、わたしの値は116でした。実際のテストは『 鈍感な世界に生きる敏感な人たち 』にて確認ください!
さて、HSPとは極端に敏感な気質を持っている人を指し、5人に1人がこのHSPに当てはまると言われています。HSPは病気ではなく、生まれ持った気質です。HSPは赤ちゃんのころからその気質を発揮します。
典型的なHSPは「控えめで物静かにゆっくり物事を熟慮するタイプ」であるとされています。また、抑圧されている、シャイ、神経症、恥ずかしがりやなど。
この気質ゆえに鈍感な人が大多数を占めている世界での生きづらさを抱えていることも多いでしょう。わたしもそうです。
本書ではそのHSPゆえの能力と、その気質を理解して、鈍感な人たちが多数を占めている世界を渡り歩いていく方法を示されています。
HSPが持つ、7つの優れた能力。
本書によりますとHSPは以下の7つの優れた能力を持つ、と書かれています。
- 1度に多くの情報を吸収できる
- 音やにおいなどの繊細な違いも察知できる
- ゆっくり、深く多角的に考えられる
- とても慎重で、危機管理能力が高い
- 共感力が高く、気配り上手
- 誠実で、責任感がある
- 創造力が豊かで、内的生活が充実している
わたしの場合、概ね当たっていると思います。何故か、自信満々に語りますが(^^;
確かに慎重で危機管理能力が高いかもしれません。何度何度も同じことを考え、自分の中で納得するまで動きません。それが行動力の欠如に繋がる可能性もありますが、大きな失敗もせずに今まできています。
世間の詐欺事件に関するニュースを見て、「なぜ、そんな詐欺に巻き込まれるのだろう?」と不思議に思っている人です。ま、こういう人が詐欺にあいやすいのでしょうが・・・
また、いついかなる時もバランサーであろうとし、会議などで議論が白熱すると、まとめに入るのも得意だったりします。争うのは嫌でちょうどいい収まりを見つけるのがうまいのかもしれません。
また、上司の指示や意図も容易くつかむことができ、たやすく相手の思うことを表現できたりします。これも能力だったのか!と今、驚いております。
HSPは共感力が高く、他人に感情移入することができます。
そのため、相手の気持ちを察知することができ、とても気が利きます。HSPの多くが、サービス業や人をサポートする仕事に身を置き、相手から感謝されるようです。
HSPが抱えやすい4つの心の問題。
- 自分自身に高度な要求をしてしまう
- 罪悪感と羞恥心に苛まれてしまう
- 恐怖心を感じ、憂鬱になりやすい
- 怒りをうまく放出できない
いろいろと痛い指摘がありました。一部、抜粋します。
HSPにとって、謝罪し改善することは難しくないことがほとんどです。むしろ、深刻にとらえすぎて、度を越した罪悪感を抱き、謝りすぎてしまうかもしれません。
でも、謝るのをやめて、罪悪感と共に生きられるようにしたほうがよいときもあります。罪悪感と共に生きるのは、自分が下した選択に対し、支払わなくてはならない代償なのです。
胸にグサリとききました。
わたしは確かにいともたやすく謝ります。謝ってその場が収まるならそれがわたしの心の安寧に繋がるから。そして、それはわたしの責任だと思ってしまっているから。時には、わたしの責任ではなくても・・・!
あなたの感受性がとても強いなら、ネガティブに考えやすいでしょう。タフな人たちのように、物事を軽く受け止められるようにはなかなかなれません。すぐに警戒してしまうのは、個性の一つなのです。それはある意味、賢明なことです。
ありがとう!
以下はお昼休みを気まずい思いで過ごしているHSPの心の内面をあらわしています。
HSPはあまり会話に加われず楽しめないと、自分を責めます。会話に完全に加われていて、楽しいと思っているふりとするとき、HSPは別の自分を演じます。そしてそれにより恐怖心が生まれるのです。
とても、とても共感します。
働いている時、昼食の場における、女同士の会話はわたしにとってある種の苦痛をうみ起こしました。それなりに親しくしている同僚と会話が盛り上がり、わたしの口も滑らかな時はいいのです。でも、そうでない時、わたしは激しく疲れを覚えます。
そして、わたしは会社を離れて、1人で食べるランチがたまらなく好きでした。
鈍感な人たちとうまく付き合う11の方法。
HSPにとって、これが悩ましいところですよね。
- 周囲の人に自分がHSPであることを伝える
- 自分の限界点をはっきり伝えておく
- 休憩や散会の時間を事前に約束しておく
- 自分にできることは限られているという事実を受け入れる
- 言葉の洪水に溺れないように会話中に休憩をとる
- 片方が一方的に話さずに「対話」となるよう心掛ける
- 「対話」を成立させるためには、互いに「反応し合う」ことを意識する
- 時と場合に応じて「深い対話」と「表面的な会話」を使い分ける
- 4つのステップで会話を深めていく
- HSPの理解者をパートナーに選ぶ
- 子育ては、無理しない
人にHSPであることを伝えるのは難易度が高すぎます・・・とりあえず、主人にだけ伝えておきましたが(^^;
わたしは人を容易に信頼しません。
心の内をうちあけることはほとんどないでしょう。不安や恐怖、怒り、悩みを見知らぬ第三者に話すことはほとんどありません。
それだけに第三者がわたしにいろいろなことを話すことにビックリすることが多々あります。その話をわたしにするの?わたしが聞いていいの?と。
そして、主人以外の他人と長時間一緒に過ごすことを好みません。大多数の人が集まってワイワイガヤガヤする場も嫌いです。近所の人と連れ立ってバーベキューはわたしにとって拷問でしかありません。
結果、わたしは最小限の人間関係で済むことを常に選択し、そして、相手に深入りしないことを何よりも大切にしています。親しい中だからこそ、土足で踏み込まない。そして、踏み込ませない。
そして、わたしはデリカシーの無い人が特に苦手。土足で踏み込んでくる人が苦手。そういう意味で子どもも苦手な存在です。甥と姪はかわいいですが、たまに会うぐらいでいいですね~汗
HSPのなかには、子ども持たない選択をする人もいます。HSPが親になるのは大変なことですので、子どもを持つ場合も、一人だけにしようとする人もいます。
ものすごく共感します。
子どもを産まない不安、子どもを産む不安、いずれもあります。
でも、それよりもわたしは自分の心の安寧のほうが大切だったのだろう、と今にして思います。
周囲からの「子どもを産まないの?」プレッシャーよりもわたしはわたしの心を保つ道を無意識のうちに選択したと言えるかもしれません。
HSPは自分の出来ること、出来ないことを把握し、その出来ないことをいかにして避けるかがポイントなのだろう、と認識しています。自分の心と折り合いをつけていく、ということでしょうか。
敏感な自分とうまく付き合う8つの方法と現在のわたし。
年齢を重ねるとこのあたりがうまくなるような気がします。
そう、事実、40を超えた今、若き頃よりもわたしは楽であることを実感します。
- HSPの能力を楽しむ機会をつくる
- 語幹から過度に刺激を受けないための対策をする
- 過度な刺激を受けたら、じっと自分の内側に集中する
- 自分自身へ愛情を向けて、自分を守る
- 自分自身に思いやりを持つ
- 自分自身と和解する
- 心理セラピーを受けてみる
- 自分らしくいることの喜びを感じる
詳細は省きますが、HSPの人ならこの項目を読んだだけで納得されるのではないでしょうか。
若い頃は常に周囲と協調していないと駄目だと思っていました。集団と一体化することが必要なんだ、と。
でも、それができなくて、わたしはしんどかったわけですよね。表面的にはそれなりにうまく人間関係を築くかもしれませんが、心の内は嵐のように葛藤し、苦しい時期がありました。一時期は周囲の友達の誘いを全て切り離した時期もありました。
それが年を重ねると、うまく処せるようになりました。
まず、働いていたわたしは集団への帰属意識を切り捨てることからはじめました。常にどこか高みから集団を覗いているような感覚を常に意識し、職場や派遣先の集団に一体化しないようにしました。人間関係もできるだけあっさりと済ませるように努力を。
その結果、一気に楽になりました。
「冷たい、クール、人付き合いが悪い」と言われてもそれを受け流すようにしました。わたしは1人の時間が好きだ、わたしには1人の時間が必要なんだ、と。見知らぬ集団への参加を避けるようにしました。
わたしはますます内省的に。
そして、現在、その内省的の限界を超えたのか、少しずつ人と触れ合う時間も楽しむようになりました。もちろん、距離を意識しての付き合いです。自分の心を守るためにゲートを設けています。
相手に踏み込まない、踏み込ませないことを意識する、と言った付き合い。
いい意味でわたしはおばちゃんになり、図太さが出たと言えるのかもしれません。そして、自分をいたわる方法を身に付けた今、わたしは傷ついても回復が早くなったような気がします。
いずれ、このあたりのことも書いていきたいものですね!