ムーンプランナーの開発者が執筆した『満ち欠けスケジューリング術』を読みましたのでレビューします。
読む前はもっと月の満ち欠けを意識した生活を提案されているのか、と思っていました。が、わたしの想像以上に手帳術そのものにページが割かれており、非常に興味深い内容でした。
そういう意味ではムーンプランナーに興味がある人だけではなく、手帳術に興味がある人が読むと面白いでしょう。
かのムーンプランナーを使いこなせなかったわたしですが、この本を読んで「月を意識した手帳術と生活をしよう!」と強く思いました。単純なのです。
で、一瞬、ムーンプランナー購入を考えましたが、わたしはムーンプランナーの独特のデザインがどうにも使いにくく感じてしまうのです。悲しいことに、実際にうまく使いこなせませんでした。
なので、買うのではなく、自分で自分が使うスケジュール帳を作成してみました。といってもA4で裏表の1枚ですけれどね!
『満ち欠けスケジューリング術 ムーンプランナー』
帯に書かれているように本書の最大の特徴は、一週間でも一か月でも一年でもない、月の満ち欠けに従って生活を見つめてみよう、そして、月の満ち欠けを意識できる手帳を使おう、と。
現代の都市生活では忘れ去られているけれど、古来から月の満ち欠けは大きな意味を持ち、人間の生活に大きな影響を与えていました。
そのころの感覚を少し生活に取り入れてみませんか?
そう、手帳を開いて見つめる一週間でも一か月でもなく、一年間でもない、月の満ち欠けリズムを意識した生活を。今までのカレンダーと同時に月のカレンダーを使おう、と。
著者はそれを提案するために『ムーンプランナー』という手帳を制作されています。わたしも使ったことがあります。
月の満ち欠けを意識した「ムーンプランナー」という手帳
ムーンプランナーは曜日や12ヶ月を無視して新月と満月からページがはじまる手帳です。書き込むだけで自分の生活と月の満ち欠けのリンクがわかります。今までの時間感覚とは少し違う月の時間感覚を感じられる手帳です。https://t.co/WvinDE3RdW pic.twitter.com/orPSh0SdlM
— ムーンプランナー【公式】 (@moonplanner) 2018年7月13日
月の満ち欠けを意識した~と説明するよりも実際に見ていただいた方が早いですね。
上記はムーンプランナー公式アカウントからお借りしました。画面右側が実際のムーンプランナーになります。一般的な手帳を想像されるとちょっと戸惑うかもしれません。
実際、ムーンプランナー公式もこれ一冊で手帳として使うのではなく、サブとしての使い方をオススメされています。もちろん、ムーンプランナー一冊でスケジューリングをするのもアリですよ。
とても薄い手帳ですので、持ち歩きの邪魔にもなりません。
月の満ち欠けを意識した独特のレイアウト
基本的に画面左上に「新月」か「満月」が書かれています。そして、中段に「上弦の月」「下弦の月」ですね。
そして、特徴的なのは月の満ち欠けが記載されており、見開き1ページではっきりとその満ち欠けが分かるようにされています。その月の満ち欠けには2つの側面があり、それぞれ以下のような特徴を持っています。
新月から満月へ 月が満ちていく期間
新月から満月へ、新しいことを始めたり、増やしたり、吸収していく期間。
例えば・・・
- これからのことを計画する
- 計画を実行する
- 消耗品の買い足し
- 新しい服を買う
- 保湿ケアをしっかりと行う
満月から新月へ 月が欠けていく期間
満月から新月へ、手持ちのモノを完成させたり、不用品を捨てたり、整理整頓し、次の準備をすること。
例えば・・・
- 普段掃除しないところを掃除する
- ゴミや粗大ごみなど不要なモノを捨てる
- 脱毛・ピーリング・デトックス
- 新規開拓より、手元の顧客整理や棚卸をする
月の満ち欠けでPDCAサイクルを回す
PDCAという言葉をご存知でしょうか。
- P(Plan) 計画
- D(Do) 実行
- C(Check) 見直し
- A(Act) 改善
元々は工場など現場で品質改善のために行われていました。作ったものを見直し、より高品質な製品を作ることを目的とされていました。トヨタの「カイゼン」とか有名ですね。
が、最近は PDCA をいろいろなビジネスの場で取り入れられていますね。
『満ち欠けスケジューリング術 ムーンプランナー』は月の満ち欠けとPDCAを組み合わせよう、と書かれているのですが、それにえらく感動しました。単純なわたし。
ざっくりと紹介しますと以下の要領になります。
月の満ち欠けで行うPDCA
- 新月(P)=計画 新月は物事の始まり、スタート。計画やToDoリスト作成しましょう。
- 毎日のこと(D)=実行 日々の中で起きていること。
- 半月(上弦の月・下限の月)(C)=チェック 新月と満月から各約1週間後に半月に。新月・満月で始めたことをチェック。改善よりチェックに重点を。
- 満月(A)=改善、処置 新月に計画したことの結果が出る月。できたことを振り返り、棚卸を行う。できたことを中心に見ていく。その上で改善点を考えていく。
このサイクルを提案された時、「やるーやります!」と叫びました。
となると、月の満ち欠けを意識した手帳が必要じゃない?と単純なわたしは思いつき、自作してみました。
自作してみた!わたしの月スケジュール帳
Excelで制作してみました。
片面に新月から上弦の月、そして満月の前日まで。もう片面に満月から下弦の月、次の新月の前日までを印刷しました。この1枚両面で約1か月ですね。
具体的に書きますと、新月の2018年10月9日~10月24日、もう片面は満月の10月25日~11月7日までです。
こだわり → わたしが使いやすいようにした!
また、それぞれの新月や満月、そして、満ちていく、欠けていく過程で意識するとよいことを薄く記載しています。
これを見ながら、「あ、今はデトックスの時だから、デトックスのヨガを頑張ろう」「吸収の時だから日常品を買おう」などを考え、生活のリズムを見直していきたいと思います。そうしないと、「え、今はデトックス?吸収?」と混乱をしそうなので。
そして、わたしは割とカチッとした形式を好みます。また、可愛いデコレーションは一切行わず、ひたすらToDoリストをがーっと書き込む派。
そのわたしにとって本家のムーンプランナーは使いにくかったのです。
工夫をすればムーンプランナーも使い慣れるかもしれませんが、やはり「見た目的にかっちりとした、シンプルな形の手帳」が好きだー!ということで日付と横線、月の満ち欠けを規則的に並べるだけにしました。
わたしはその方が見やすいし、直感的に把握しやすいのです。
ここはちょっと・・・?もう少し頑張りたい
家にあった安いコピー紙を使っていますので、耐久性は甚だ怪しいし、ペンで書くと余裕で裏写りしますが、しばらくはこれで様子を見ます。いけそうなら次回はもっと高級紙にこだわってみたいと思います。
また、当初は月の満ち欠けを自動的に振り分けられないかと四苦八苦しましたが、諦めてすべて手作業で貼り付けました。
もし、月の満ち欠けを計算式や VBA などで Excel に貼り付けることができるようならその方法を教えてください!出来るならやりたいですね。
さて、実際に使用を開始しましたら、わたしなりの月スケジュール帳の使い方などを紹介できるといいな、と思っています。
使い始めは四苦八苦すると思いますが、失敗をしたらまたプリントアウトをすればいいだけ!これが、自作手帳のいいところですね。
ともあれ、『満ち欠けスケジューリング術』は手帳好きさんには熱烈オススメしたいです・・・!これに関連してもう1本、記事を書く予定ですので、乞うご期待。
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