2016年9月11日、FP3級を受験しました。
試験が無事に終わり、自己採点の結果、恐らく合格していると思われます。なので、記憶が鮮明なうちにわたしの勉強方法、勉強時間、使った参考書と問題集を紹介したいと思います。
ちなみにわたしが本格的に勉強したのは9月に入ってから(^^;
結果、パーフェクトを目指すのではなく、合格ラインだけを目指す形で取捨選択しまくって勉強しました。そのあたりを紹介していきます。
あ、採点しましたら以下の結果に。
- 学科 44/60
- 実技 85/100
マークシート記入ミスがなければの話ですが・・・汗
FP3級の難易度・合格率。
FP試験には学科と実技があります。
それぞれ合格ラインは以下になります。
- 学科 60点中36点正解
- 実技 100点満点で60点以上
いずれも6割以上で合格になります。そして、合格率は以下の数字に。
- 学科 70~80%で推移
- 実技 80~90%で推移
6割以上の正解、かつ、この合格率だけを見るとFP3級の試験って本当に簡単そうに見えません?わたしには見えてしまいまして、なめまくっておりました。
6月の終わりころに本を入手直後にちらりと読んだだけで放置を。そして、9月に入った後、「さて、開くか」と開きましたが、読めば読むほど焦る結果に。
読んでも読んでも40代の頭に入ってこない。理解できない。覚えた端から忘れていく、と。それにどれもこれも同じに見えてしまう!
一瞬、「受験をやめようかな」と考えましたが、支払った金額を考え(試験料参考書代含めて1万円ほど)、思い直して本腰を入れて勉強することに。
折しもイレギュラーの仕事が重なってしまい、アップアップ状態。家に閉じこもり、睡眠を削り、家事をさぼりにさぼり、眠気覚ましのコーヒーとヘロヘロの身体に気合をいれるために リプライセル(LypriCel)リポソームビタミンC を飲みまくりました(´・ω・`)
さて、わたしが勉強に使った参考書、勉強方法、そして、試験が終わった後にこういう勉強をすればよかったな、と思ったことを紹介させていただきます。
FP3級受験に使った参考書、問題集。
今回、使ったのは以下の三種類。これ以外はナーッシング。他のものに目を通す余裕がありませんでした(笑)
参考書『みんなが欲しかった! FPの教科書 3級』。
とりあえず、Amazonのレビューが高評価でしたのでこれに決めました。
問題集『FP技能検定3級 精選過去問題集』&過去問。
問題集は参考書と異なるものをチョイスしました。
参考集と「言い方」や「表現」が異なり、戸惑う個所もありましたが、結果としてそれが良かったように感じます。じっくりとこの言葉は何を言っているのだろう?と考えるきっかけになりました。
FP3級を10日間で勉強する方法。
ざっくりと書きますと・・・
- 9月1日~5日 参考書をじっくりと読む
- 9月6日~7日 問題集を解く
- 9月8日~9日 過去問を解く
- 9月10日 得意 & まぁまぁ得意なところをたたき込む
という流れでやりました。
また、インターネット上には20~30時間の学習時間で合格しますよーと書かれていましたが、わたしには無理でした(^^; 最終的に50時間ぐらいかけて勉強を。このあたりは各自の勉強法、脳の柔らかさ、元々持っている予備知識などにより差があるかもしれません。
管理人は予備知識ゼロでしたし、苦手なお金分野だったので四苦八苦したのでしょう・・・トホホ。個人的には簿記3級よりもFP3級の方が難しかったような。ま、簿記3級は20代半ばで取得したからな~
9月1日~5日 参考書をじっくりと読む。
まず参考書をざっくりと読みましたが、自分がまったく何も理解をしていないことが分かっただけ。汗。
そこで今度はじっくりとじっくりと参考書を読みました。ひたすたじっくりとじっくりと。そして、章ごとにある小問を解き、ますます何も理解をしていないことを把握しました。滝汗
5日ほどかけて、ひたすらこれを繰り返しました。
手帳をチェックしますと、この頃は毎日4~5時間ほどかけて読んでは解き、読んでは解きを繰り返しています。それでも理解がまったく追いつきませんでした。参考書を読んで「フムフム」と理解したつもりになっていましたが、まったく理解できていなかったんですよね。
今にして思うと、わたしはすべてがごちゃごちゃになっており、体系的に捉えることがまったくできておらず。
「所得控除」と「税額控除」の違い。「一時所得」と「雑所得」と「利子所得」の違い。「PER」と「PBR」と「ROE」の違い。「相続税」と「贈与税」の違い。「居住用財産の3000万円の特別控除」と「空き家にかかる浄土所得の特別控除」、「居住用財産の軽減税率の特例」、「特定居住用財産の買い替えの特例」・・・
このあたりは本当に苦労しましたし、今もきちんと理解できているか甚だ怪しいです。特に「居住用財産の3000万円の特別控除」以下は「???」のオンパレでここはあっさりと捨てました(^^;
9月6日~7日 問題集を解く。
解きました。パニックになりました(^^;
上記で書いたようにまったく理解できていないことを認識させられただけでした。キーワードだけを捉えており、その内容を深く追及されると分からない。参考書に掲載されている以外のキーワードで攻められると分からない。別の角度から質問されると分からない。
学科でこれでした。
実技はどうなんだろう・・・と恐る恐るやってみると、ここにFP3級の突破口があったように感じます。学科の一問一答式の機械的な質問に比べるとまだストーリーがあり(?)理解しやすかったもの。それに伴い、今までごちゃごちゃになっていたものがスッキリと整理されてきました。
特に「所得控除」と「税額控除」の違いは目からウロコでした。
なんかわたしはこの「所得控除」と「税額控除」を一緒くたにしており、混乱していた模様。また、「資金計画を立てるさいの6つの係数」や「容積率」と「前面道路の幅員による容積率の制限」の違いなどもクリアになってきた感動したなぁ。
この頃に苦痛で苦痛で仕方がなかったFP3級の試験勉強が少し楽しくなってきました♪
時間にして1日5~6時間ぐらいでしょうか。
9月8日~9日 過去問を解く。
いよいよ本番に向けて過去問に取り組みます。
2016年5月~2015年5月までの4回分を解きました。結果、実技も学科もかろうじて合格点をクリア。かろうじてもかろうじて。
一歩間違えれば奈落の底へ落ちるレベルと。
ここで開き直りました。「知識があるもの、覚えられるものは確実に点数をとろう!が、苦手なところは捨てよう!」と悟りを。
結果、捨てたのは「不動産にかかる税金」、「贈与税の特例」など。疲れ切った脳には最後まではっきりと区別がつかんかった・・・何が3千万円なんだ・・・とうなされておりました。笑。そして、わたしも3千万円が欲しい、と欲望に突き動かされそうに。笑
さて、過去問を解いた結果、実感した「これは絶対に出る」として確実に覚えたのは以下。
- 「債権の利回り」
- 「法廷相続人」や「法定相続分」「遺留分」
- GDPや日銀短観、マネーストックなど
- 普通傷害保険の要件
- 死亡保険金の課税関係
- 「PER」と「PBR」と「ROE」
- キャッシュフロー表
そして、過去問を解いていると、苦手な箇所が非常に明確に。特に実技は顕著でした。
- 普通傷害保険
- 容積率と建ぺい率
- FPの関連業法
- 法定相続人
これを以下の要領でまとめ、続けて解いてみました。
すると、「なんでこんなことに悩んでいたんだろう?間違えてばっかりいたんだろう?」と気づかされる羽目に(汗)
このあたりから1日中、FPの勉強をしていたような。
試験前日の9月10日 得意 & まぁまぁ得意なところをたたき込む。
上記を中心に参考書を最後にじっくりと読み、できるだけいろいろなことを覚えるようにしました。
その時に気づいたことは「今までなんて薄く読んでいたのだろう」と。もう「苦手だ」「嫌だ」「打ち解けない」というところをいかにスルーしていたのか、と。
もう歯を食いしばるようにして読みました。もう本当に40を超えた脳では覚えた端から忘れていくので・・・涙。
トイレにも風呂場にもキッチンにも持ち込んでいたもの。いやーもう家事 & 仕事 & 美容関係は最低限にまで絞りましたよ~
すごいアドレナリンを放出していたように感じます笑
試験当日。
久しぶりの資格試験。
緊張もマックスでしたので、オシャレゼロ、楽チンなファッションで試験会場へ。久しぶりの大学構内はなんだか新鮮な雰囲気でドキドキと。わたしは奈良女子大で受験を。
電車の中、試験前にやったことはただ一つ。
これを読むだけ。
とにかくインスピレーションを感じた個所をひたすら読みました。
そして、机に3本の鉛筆と消しゴム、電卓を並べて呼吸を整える、と。受かったらOK。受からなかったらまた受ければいいさ、みたいな気持ちで。
余談ですが、会場は若い女の子であふれていました。大学か短大でそういう講座があるのかしら・・・?
試験を終えた今、思うこと。
採点をしますとケアレスミスが結構あります。
それらを踏まえて感じたこと。
- 『みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2016-2017年』の赤字部分を暗記するだけではなく、その理屈も覚える。何故?どうして?と。
- もっと問題を解くべきだった。特に学科に関して。
- 模擬試験を受ければよかった。
試験を受ける前は実技に自信がありませんでした。
が、実技は割と毎年、ワンパターンで出てきます。その基本的なところを抑える、そして、そこに少しの「+α」の知識があれば何とかなることを実感しました。だからこそ実技の方が合格率が高いのでしょう。
それに比べ、学科は何ともなりません。
非常に広い範囲を浅くも濃くも覚えていく形になり、重箱の隅をつつくような質問が繰り返されます。文言も主婦の日常生活では見慣れないものが多く、惑わされるような尋ね方に問題の意図を勘違いすることも多々。
もうこのあたりは何度も何度も問題を解いて慣れるしかないのだろう、と思います。そして、わたしはその時間が圧倒的に足りていなかった、と。反省。
本当、もっと問題をキチンと読んでキチンと解くべきでした。そして、また、久しぶりの試験という緊張感もあり、模擬テストがあれば受けておけばよかったな~とシミジミと感じました。1度でも体感をしておくと違うと思います。
が、FP3級はきちんと勉強すれば、自宅での学習で十分合格します。合格できます。
2017年度1月、FP2級受験を目指します。
そして、今回、こういう形でFP3級の受験、すなわち、お金のことを勉強する機会を得て良かったと思いました!勉強しながら、「え、あれってこういうことだったのか」と気づかされることが多々。また、反省されることも多々。
そして、何よりも今後の資金プランニングに関して1から考えるきっかけになったように感じます。自分に何が足りないか、自分に何を足すべきか、と考えることにも。
次は年明けの1月に行われる2級の受験を考えています。それと並行して、お金のライフプランニングにも取り組んでいきたいもの。
そういう意味ではFPの試験は家計を預かっている主婦にはピッタリだと思います。
お金の知識を得ることは生きる上で大きな武器になるのだ、と痛感させられることでしょう。今後、お金の問題や相談、困りごとが出てきたときも、FPの知識があるかないかで心のありようが大きく異なってくるでしょう。
それにしても・・・もっと若い時にFPを勉強しておけばよかったなぁ~と思うばかりですわ。お金の知識があって得することはあっても、損することはないですね!
あと、こんな記事を書いて、マークシートへの記入ミスとかして、落ちていたらどうしよ~
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