思い立ち、生駒は宝山寺のふもとにあるナイヤビンギへ行きました。
時は2月。天気予報は雪マーク。車は恐ろしい。電車で宝山寺とナイヤビンギへ。
生駒駅下車後、ケーブルに乗り換え。上記の写真のようにかわいい(?)キャラ電車に乗っていきますw
宝山寺駅まで5分も掛かりません。
無人駅になります。
生駒山上遊園地へ行くときはここから乗り換えていく感じになるのかな~?
レトロな情緒あふれる、異国風空間「ナイヤビンギ」。
さて、まずは予約をしたナイヤビンギ。
改札口を出て真っ直ぐ歩きますと宝山寺への参道に出ます。そこを左手に降りると、すぐ右手にナイヤビンギがあります。元旅館を改装したベジタリアンレストラン。ランチは予約が必要になり、また、案内される部屋は個室になります。
12時ちょうどに入り、以下の部屋に案内されました。
6畳ぐらいかな。こたつが用意されていますが、とにかく寒いー館内に暖房がほとんどなく、このこたつが唯一の温もり的な(^^;
とにかく寒いっすー。
ランチのメニューは1種類。コース形式で提供されます。
ナイヤビンギの料理は基本的にベジタリアン仕様ですが、土鍋シチューにチーズをつけるかつけないか選択できます。ベジタリアンではないわたしはチーズアリを選択しました。
食膳酢。
梅ジャムを使っているのかな。とても酸味が強く酸っぱーという感じ。酸味好きのわたしにはとっても美味しく感じられて心がウキウキしました。
前菜を見ると楽しいですね。
写真上のパプリカのアヒージョと大根ニンジンのピクルスが美味しかった。わが家でも真似して作りましたがうまくいかないものですね。笑
ふろふき大根。うまいですね~
わたしが作るとこんな風に均一に火が入らないんですよね。ちょっと芯が残っている時もあれば、逆に火が入りすぎて柔らかくなりすぎる、とか。まだまだ修行が足りませんw
ドレッシングがうますぎます。ナイヤビンギで売られており、購入を真剣に考えました~
メインの鍋シチュー!
この日は本当にシバれるように寒い日だった。滅多に雪が降らない奈良で雪が降っている、積もるかも―という危機感を感じる日。
ナイヤビンギは昔の旅館を改装した建物。昭和の佇まいが色濃く残っております。隙間風吹く和風建築。部屋の中は・・・とにかく寒い―
コタツに体を潜り込ませても寒い・・・食事をしても寒い・・・ということが続いておりましたが、この鍋シチューでようやく一息つきましたことよー!
シチューは優しい味わいになります。チーズを入れないと物足りない感じの優しい味わい。
で、こちらもお野菜のバランスがいいですし、きちんと具材ごとにゆで時間などを変化させていることを感じます。おいしいですよー
尚、全体的に非常にゆっくりとしたペースで食事をする形になります。なので、鍋シチューの段階でわたしのおなかは膨れてしまい、ご飯は残してしまいました(^^; 管理人はどちらかというと小食のほうなのでそうかもしれません!
でも、デザートは別腹、という女の業。。。
デザートは想像していたよりも甘い仕上がり。
何よりもコーヒーが抜群にうまかった!コーヒーはブラックで飲む派なんですが、酸味が強すぎたり、苦みが強すぎたりするコーヒーは苦手。ナイヤビンギのコーヒーは癖がなく、優しい甘みが感じられるコーヒーでした。本当においしくてお代わりをしたかったほど!
ナイヤビンギは冬しか訪問をしたことがないのですが、今回ほど寒かったのは初めて。そのため、「そうか、ナイヤビンギは本当に寒い日に来るとこんなに寒いのか」と強く体感しました(^^;
スタッフの方もモコモコでしたもん。笑。そのため、予約客は少なかったようで窓から降る雪を眺めながら、非常に静かな佇まいを楽しむことができました。寒かったけれどね。笑
暖かくなりましたら、夜のナイヤビンギを訪れてみたいものと思いながら店を後にしました。目指すは宝山寺へ。
門前町の佇まい、宝山寺参道。
法善寺参道は旧遊郭になり、現在もその名残を汲んでいるとのこと。
ある種の殿方には馴染みの場所なのかもしれませんが、女二人で歩いても違和感のない「門前町!」という佇まいを漂わせています。見事なまでの門前の参道ぶり。
管理人は冬しか宝山寺に来たことがないのですが、宝山寺参道はいつ訪れても静かで落ち着いています。
お寺の参道といえば土産物屋と旅館が立ち並び、観光客で混雑しているイメージもあるかもしれませんが、宝山寺参道は本当に静謐。
特にこの日は雪が舞う寒い日だったこともあり、参道を歩く人影は本当にまばら。というかほとんど見かけず、時折、気合の入ったトレッキング姿の方を眺める程度。
とはいえ、今でも年間300万人の参拝客があるという宝山寺。時期によっては混んでいる時もあると思われます。
それにしましても寺の近くにあった遊郭。殿方は参拝を口実に訪れるの?と何やら一人シミジミと(?)。
聖と俗の境目の曖昧さを興味深く。いずこの世界も変わらないものですね。
大阪商人の信仰厚い、宝山寺。
ナイヤビンギから石畳の階段を上っていき、10分もかからないうちに宝山寺門前が見えてきます。
wikipediaによりますと・・・
宝山寺(ほうざんじ)は、奈良県生駒市門前町にある真言律宗大本山の寺院。生駒聖天(いこましょうてん)とも呼ばれる。山号は生駒山(いこまさん)。1678年に湛海律師によって開かれた。
本尊は不動明王。鎮守神として歓喜天(聖天)を聖天堂(天堂)に祀っている。真言宗十八本山13番、仏塔古寺十八尊第十五番。
と書かれています。
悠久の歴史を誇る奈良において宝山寺は比較的新しいお寺になりますが、そもそもは役小角が修行の場とした歴史もあり、その名残を感じさせる場もありました。
宝山寺を訪れるといつも思うのは「オタク、儲かってますなぁ~」ということ。 すみません・・・
宝山寺が商売の神として大阪商人の信仰を集めた寺だからでしょうか?
境内のそこらかしこに「お金」の匂いとある種の泥臭い香りを感じます。そう、生真面目で端正な寺社が多い奈良にあって、宝山寺は珍しい空気と雰囲気を醸し出しているように感じるのです。ある種のディープな「イカガワシサ」とでも申しましょうか。
そう、門前の旧遊郭という事実とあいまり、宝山寺にもなんとも「ディープ」な趣があります。
個人的にはその雰囲気を楽しむのもまた楽しい、と思います。ドキドキしちゃいます。
さて、宝山寺境内は平面に広がる形ではなく、山に沿って縦に広がっています。まずは本堂をお参りした後、奥の院本堂へ足を進めます。この奥の院本堂へすすむ道もなかなか興味深く。
宝山寺は少し山手になりますので、下界に比べると雪がちらほらと残っていました。
御朱印もいただいてまいりました。
そして、大阪商人にあやかりまして、わたしも商売繫盛のお祈りを。ああ、本当に、よき御利益がありますように!
ナイヤビンギと宝山寺の場所。
さて、本日紹介しましたナイヤビンギと宝山寺。
近鉄奈良駅から生駒駅まで1本、約15分で到着。その後、ケーブルカーに乗り換えて宝山寺駅へ。時間にすると30分~45分ほどでナイヤビンギと宝山寺へ到着できます。
奈良で鹿さんと戯れてそのまま帰るなんて面白くない。電車にひょいっと乗って、ちょっと足を延ばして、奈良のディープな世界を覗いてみませんか?
ナイヤビンギ。
奈良県生駒市門前町12-9 、12時~21時 ※ランチやディナーは予約必須。
【サイト】http://ameblo.jp/nya-binghi/
宝山寺。
奈良県生駒市門前町1番1号
宝山寺の先には生駒山上遊園地もあります!