結婚後、数年間、派遣社員として働きました。
飽きっぽい性格 & 「派遣社員になったからには色々な会社を見たい!」と思ったこともあり、結構な数の会社にて派遣社員として就業しました。
また、リーマン・ショックは乗り越えたにも関わらず、その後に派遣された企業では派遣切りにあったりしました。
が、その一方で主婦が派遣社員として働くことにメリットも多々あったように感じています。
とある40代主婦の派遣社員経歴を紹介
わたしは派遣社員として以下のような仕事に就きました。
- 庶務 & デザイナー
- 進行管理
- HP更新 & サーバー管理 & データ入力 & ヘルプデスク
- 特許事務 & 簿記
- 貿易事務 & データ入力
派遣のお仕事を探す際には「事務職」と限定していましたが、こうやって眺めていると実に雑多な仕事を経験させていただきました。
個人的に「特許事務」とか「貿易事務」は派遣社員でないと体験できなかっただろうな、と実感をしております。
また、派遣期間は長くても2年、短くて3ヶ月。時給はいずれも1,300円~1,600円の範囲内。逆に言えば1,300円以下の仕事は受けないようにしていました。
基本的に交通費が出ませんので、それを鑑みると1,300円以下の仕事は無理だなと思っていました。このラインが明確にできるのも派遣社員で働くメリットでしょう。
派遣社員の雇用契約
派遣社員の雇用契約は少し特殊な形になります。
例えばパートや契約社員の場合でしたら、働いている会社と直接契約を結ぶ形になります。
が、派遣社員の場合、派遣会社に登録を行い、仕事を紹介してもらった派遣会社と雇用契約を結びます。そして企業には派遣会社から派遣されている形に。派遣先企業でのわたしの立場はいわば外様的なものになります。
この会社で働いているんだけれど、会社に所属していない。社員やパートさんなどの直接雇用から見ると「身内」ではなく、他人のような感覚と申しましょうか?
その外様的感覚がある種の諸刃の剣に繋がるのかな、と思ったりもします。
が、派遣社員としてのわたしは派遣先企業(就業先)とのドライで契約できっちり線引された関係が割りと好きでしたね。
会社の身内ではない(直接雇用ではない)からこそ、冷静に客観的に会社を見つめ、働くことができる、と。そして、去ることも容易いものでした。
派遣社員として働くメリット・デメリット
わたしが個人的に感じたメリット・デメリットを記載しておきます。
派遣社員のメリット
- 勤務地・曜日・時間が選べる。
- 時給が高い。
- サービス残業がない。
- 何かあれば派遣会社が間に入ってくれる。
- いろいろな職種や企業での仕事を経験できる。
- 自分の能力や希望にあわせて働ける。
- 辞める時があっさりとしている。
- プライベートを優先できる。
条件の選択肢が細かく選べるのが派遣社員です。
例えば、「電話応対が嫌」なら「電話応対のない仕事」を選べばいいのです。また、制服が必要なら制服のある仕事を選ぶ、と。その他、急な休みにも対応してくれる仕事、子育てに理解のある職場、社会保険は完備。また、時給も譲れない線があるなら、その範囲で探すことができます。
派遣社員はそのように細かく、自分の条件に合った仕事を探し、選ぶことができます。
派遣社員のデメリット
- 派遣切りされる可能性がある。
- ボーナスがない。
- 給料があがらない。
- 重要な仕事を任せてもらえない。
- 疎外感を感じる。
これも派遣会社や派遣される職場によって大きく異なるかと思います。
が、基本的に契約の範囲内の仕事しか行わない派遣社員は給料はあがりませんし、ボーナスもまずありません。そして、ルーティン化された仕事を任されることが多く、責任感を求められる仕事を回されるのも少ないのではないでしょうか。正社員やパートさんとやらされる仕事が違う、ということもありますね。
とかく疎外感を感じやすいのもデメリットといえるでしょうか。
わたしのようにそちらの方が気楽、という人にとってはメリットですが、それを「なんだか寂しい・・・」と思う方はそもそも派遣社員に向いていないかもしれません(^^;
主婦が派遣社員としてメリットとデメリット、どちらが多く、大きいのか
実際の所、わたしは派遣社員として働く場合、さほどデメリットを感じませんでした。むしろ、派遣社員として割り切って働くことはわたしの性にあっていました。が、派遣社員として働くことがすべてメリットばかりということはありません。
実際、わたしも企業の業績悪化に伴い、派遣切りにあいました。
派遣切りにあった記事>>主婦から派遣社員、リーマン・ショックは乗り越えたのに業績悪化で派遣切り。
薄々、会社の業績が悪いことは理解していましたが、本当に唐突に派遣切りにあいます。わたしは派遣先の上司から直接その話を聞きました。上司は「すまない」と謝ってくれましたが、上司にはどうにもできないことでした。一方、社員はもちろん、パート、アルバイト、契約社員の方々はそのまま働いておられ、本当に派遣社員だけが会社を去ることになり、派遣社員の現実を突きつけられました。
また、必ずしも派遣先に楽しい & いい記憶があるばかりではありません。
会社によってはあからさまに正社員と派遣社員の間に線引を行います。またその事実に理不尽な気持ちを抱いたこともあります。
でも、総合的に割りきって生活のためにお金を稼ぐ機会を得ると考えた場合、主婦が派遣社員の仕事を選択するのも一つの手ではないかな、と思います。
また、これだけいろいろな仕事にチャレンジできるのは正社員では難しいですからね^^;
「派遣社員」としてわたしも派遣先企業も割り切っているからこそ数社を渡り歩き、いろいろな職場を覗けたのでしょう。なかなか愉しいです!いろいろな会社を比較できることは。
また、正社員とは違う立場からモノを見る感覚も身につきました。それがいいのか悪いのかはともかくとして。
ただ、派遣社員である以上はある程度の即戦力は期待されます。
職種にもよると思いますが、事務の場合、最低限のOA知識、ビジネスマナー、その他業務に関する習熟度などは仕事で問われるかな、と覚悟しておく必要がありますね。
管理人も利用>>また働きたい派遣会社No.1!テンプスタッフ
わたしが感じた、派遣社員とパートの違い
派遣社員として働く選択肢の他、パートとして働く選択肢もありますね。
わたしはいずれの形態でも働きました。以下はわたしが感じた違いをまとめました。
派遣社員 | ・時給はパートより高い ・社保はきっちりとしている ・派遣先企業が求める条件で働く ・外様感覚 ・人間関係はあっさりとしている |
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パート | ・時給は派遣社員より劣ることが多い ・社保は会社による ・交渉次第で勤務条件など派遣社員より融通がきく ・身内感覚 ・人間関係が濃くなり、面倒くさい |
仕事うんぬんよりも、人の悩みの9割は人間関係だと言われます。
わたしの場合、派遣社員のほうがその点、割り切りができて好きでした。派遣社員は仕事の繋がりだけで最低限の付き合いで収めたい、アフター5のお付き合いはお断り、深入りしたくない、と「傍観者の立場」でいることも可能でした。
一方、パートはどうしても身内感覚になりますよね。正社員ほどではないかもしれませんが、ある程度の一体感やむちゃぶりにも対応する必要性が出てくるでしょう。
このあたりは個人の好みというか感性により、どちらがあう、あわないが出てくるでしょう。
>>40代主婦の働き方、在宅ワークと両立、週4日のパート仕事を決め5年ぶりに外で働く、派遣社員との違いも
オススメの派遣会社2社、テンプスタッフとリクルートスタッフィング
管理人が登録した派遣会社はわんさかとありますが、メインで利用した派遣会社はこの2社、 テンプスタッフ と リクルートスタッフィング です。
いずれも大手で仕事を多く抱えていること、仕事紹介がよくあること、また、しっかりとした福利厚生、派遣会社の営業がきっちりと訪問してくれることなど理想的な派遣会社でした。
派遣会社によっては派遣社員を送り込んだら送りっぱなしで何のフォローもない会社もよくあります。
でも、この二社はきっちりとしていました・・・!
派遣会社の営業さんに仕事のこまごまとした愚痴をよく零していたものです。また、仕事中、困ったことを相談するときちんと対応もしてくれます。
初めての派遣はまず大手を利用するのが安全ですよ~
派遣社員として働く、関連記事
1社目:主婦から派遣社員、「これってパワハラ?」職場でDTPオペレーター兼庶務。
2社目:主婦から派遣社員、グローバルな企業でグローバルな仕事にヘトヘト。
3社目:主婦から派遣社員、キタコレ!3社目で理想の派遣社員ライフ。
4社目:主婦から派遣社員、リーマン・ショックは乗り越えたのに業績悪化で派遣切り。
尚、現在は 在宅ワーカー ですが、また派遣社員として働く機会があれば派遣社員として働くつもりです!
しつこいですが、パートよりもやっぱり派遣のほうが福利厚生とかサポート体制がしっかりとしているんですよね~実際にパートとして働くとそのことを強く実感しました。