時間の箱=タイムボックスとは何?
タイムボックスとはある特定の作業に対する時間を限定することをさし、元々アメリカで広がった概念です。
一つの作業を完成するまで、終わるまで、キリがいいところまで作業をするのではなく、一定の時間が来たらその作業を切り上げることを意識します。それがタイムボックス。
タイムボックス、つまり、「時間の箱」という制限時間を設けることで得られるメリットは集中力と生産性があがること。
年明けからこの時間の箱を意識して生活を回しています。わたしの場合、生産性はともかくとして確かに集中力が上がるような気がします。
尚、同様のことを昔、数週間だけ実践して挫折した苦い記憶があります。
「時間の箱」を活用させる例 仕事はもちろん、家事にも応用が利く
例えば・・・
- クローゼットの掃除を隅から隅まで完璧に済ませるのではなく15分だけやる。途中で終わったらそこでいったん切り上げる。
- ネットサーフィンを30分行う。そして、30分経ったら終える。
- 一つの仕事に40分だけ集中する。40分経ったら別の仕事に向き合う。もちろん、2コマ活用でもOK。
- 1時間だけ資格試験のための勉強を行う。1時間経ったらもうやめる。
- 休憩時間も20分と決めたら20分だけとる。
このように日常生活における作業に「時間の箱」を設けていくのです。
一つの作業にかける時間は個々によって異なるでしょうが、個人的には長すぎない方が有効だと思います。
長くても90分。これが人間の集中力の限界だといわれています。わたしの場合、短いと5分ですね。5分は掃除でよく使います。玄関、トイレ、冷蔵庫、タンスの一つ・・・など。
「時間の箱」を実践する際のヒント
時間の箱を整理して実践する際のヒントを紹介します。
タイマーを使いましょう
時間の箱を予定通りに実践するためにはタイマーを使いましょう。
スマートフォンやタブレット、パソコンなどにもタイマーがありますが、できればキッチンタイマーが望ましいです。普通の安いタイマーで十分事足ります。
制限時間を定めて集中して行いたい作業があるときは必ずタイマーをセットします。そして、あとはアラームが鳴るまでひたすら作業に集中します。
その際、時間を確かめないでおきましょう。確かめると集中力が途切れます。
時間を意識しないで集中して作業を行いましょう。
自分にとってちょうどよい制限時間を探しましょう
あなたにとってふさわしい時間の箱はどれ?
先ほども書きましたが、わたしは作業量や作業内容によって制限時間を大きく変えています。
参考までにわたしは以下の要領で時間の箱を区切っています。そして、必要ならその時間の箱でどんな作業を行ったかバーチカル手帳(ジブン手帳)に記載しています。
- 家事や掃除 → 5分~15分 ※料理は除く
- メルカリ出品 → 15分~20分
- 仕事 → 40分~1時間 ※その後休憩を必ず入れます。
- 休憩 → 5分~15分、もしくは1時間
- ウォーキングやストレッチ → 30分
- ボリュームのある仕事 → 1時間30分
- 手帳タイム → 10分~30分
個々によって作業に対する必要な時間の箱は異なるでしょう。自分にとって最適な作業時間を把握しましょう。
はじめは慣れないかもしれませんが、何度かやっているうちに慣れてきます。
参考ジブン手帳、予定が起こる前に記載するマンスリーと予定が終わった後に記載するウィークリー、わたしの使い分け方
参考2019年度の手帳はジブン手帳とバレットジャーナル方式のサブノートに決定、2019年度のテーマは貪欲に、贅沢に
「時間の箱」を使って、わたしの時間割を作成してみよう
一つの作業にかける時間の箱の大きさが分かったら、次はその時間の箱を1日のうちのどこに、もしくは一週間のうちのどこ、1ケ月のうちのどこに配置するか考えましょう。
わたしの場合、日単位は手帳のサブノートに記載して大まかなその日のスケジュールを決めてしまいます。
一方、週単位、月単位、年単位は手帳に付箋で予定を埋めていきます。
そして、その日が来たら、その作業をできるだけ粛々と行うようにしています。
また、わたしは作業内容を曜日や時間に関係なく、流動的に動かしていますが、固定させてしまうのもアリだと思います。
例えば、月曜日のこの時間にはこの作業を毎週、行う、と。
そう、自分の箱を使って、自分のための時間割を作ってしまうのです。
第三者にも「時間の箱」を説明しましょう
家族には「時間の箱」という概念を理解してもらった方が効率的です。
わたしは主人に説明しています。主人は我関せずですが(笑)お子さんがいる方はお子さんに時間の概念を理解させるのに便利かもしれませんね!
また、職場なら同僚や上司に時間の箱という概念が理解してもらえそうならアリだと思います。
マルチタスクはできるだけ避ける
作業内容にもよるかと思いますが、マルチタスクは避けましょう。
その「時間の箱」内は一つの作業に集中します。できるだけ集中します。
職場でしたら急な電話の応対や仕事の依頼、突発的な出来事が起こるでしょう。また、家庭ではふいな来客、電話、子どものことで時間が途切れることもあるでしょう。
その場合はいったん「時間の箱」をといて(キッチンタイマーを動かしている間はそれも止めて!)、そちらに集中しましょう。
が、それが終わるとまた自分の「時間の箱」を設定して一つの作業に集中しましょう。
もちろん、スマートフォンのチェックやネットサーフィンはもってのほかですよ!
「時間の箱」という制限時間を設けることで現実が見えてくる
時間の箱を意識し、制限時間を設けて作業をしていると自分の能力や限界がリアルに浮かび上がってきます。
その中で自分ができること、できないことを冷徹に眺める時間を得ることができます。また、「時間の箱」を実践するにあたり、独りよがりな満足感や完璧主義も捨て去る必要もあります。
だって、時間の箱を忠実に守ろうとすると、つまり、締め切りを死守しようするためには満足感も完璧主義も邪魔なものでしかないのだから・・・!
結果として、自分の現実、限界点が見えてくるようになります。
同時に、最小限の時間で最大限のパフォーマンスを発揮するためには何をすべき、どのようにタスクを片付けるべきか、どのようなルートを辿るのがいいのか、自分の中で模索するようになるでしょう。
「時間の箱」を意識して1日の密度が濃くなる
「時間の箱」を意識して生活すると、1日の密度が非常に濃くなります。
どこかへ出勤するという概念がない在宅ワークなので、時間にメリハリがどうしても欠けるのがネックなんですよね。外出やイベントなどでメリハリをつけることを意識しているものの、わたしの場合、一過性に終わりがちでした。
加えて更年期特有のダルダル感が出てきてしまい、気が乗らないとなーんの作業もしない、と。こうなってくると、もう気合や意思の力ではどうにもならないんですね。
それを解消するために今年は「時間の箱」をいくつも組み合わせることに四苦八苦して挑戦していますが、今のところ非常にいい感じです。
「時間の箱」も含めて自分の中でいろいろと模索をして、生活を整えていきたいと思います。
また、個人的には決まった曜日にパートに出かけるのもいいかもしれない、と思っています。
ともあれ、わたしの場合、「時間を箱」を意識するだけで生活にメリハリが出ました!
あなたも是非、時間の箱を意識してみませんか?
参考主婦の在宅仕事の時間をコントロール、メンタリストDaiGo著『自分を操る超集中力』。
わたしの時間の箱はどれ?理想の時間配分は?40代主婦のタイムスケジュールを考える
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